こんにちは。
しっかり気温が上がってきて、いよいよ夏目前になりましたが、今年の夏服のトレンドはどのようになるのでしょうね。
毎年色やデザインなど流行りものが変わり、見ているだけでも楽しい気分になりますが、そもそもどうして人は、自然と流行りものを追ってしまうのでしょうか。
バンドワゴン効果とはアメリカの経済学者ハーヴェイ・ライペンシュタインが提唱したもので、「支持する人が多ければ多いほど、対象物への支持も上がる」といった群衆心理のひとつです。
簡単に言うと多くの人が持っているものや、やっていることは多くの人が興味を持ち、同様のものを手に入れたり、やってみたりしたくなるということです。
元々人間は集団で生活することを好む習性があることから、みんなが選んでいるもの=いいものという認識が生まれるのだとも考えられています。
また、みんなと同じがいいという同調圧力も根本にあると考えられています。
これは単純な集団心理であり、みんなと同じでないものは異端視されるため、同じもので安心感を得たいというものです。
つまり流行に乗るのは、皆と同じものを身に着け安心感を得たいという心理もあるのでしょう。
バンドワゴン効果はその特性から、ハロー効果と並び度々マーケティングの場で使われることがあります。
例えばテレビのCMで、国民的芸能人を起用した場合は、「この人がいいと言うならきっといい商品だ」と思い、多くの人が試してみたくなることでしょう。
それを見た別の人も、「あれだけ皆が買っているのだからいいものなのかな」とさらに相乗効果で購入者が増えると考えられます。
他にも行列のできるお店では、「これだけの人が並ぶお店はきっと美味しいに違いない」と考え、試したくなりついつい並んでしまうこともあるでしょう。
他にも、「購入者の9割が効果を実感」や、「顧客満足度99%」など多くの人が試し、満足していると思わせるようなバンドワゴン効果を狙ったキャッチコピーを使い、購入意欲をかき立てるパターンもあります。
多くの人の目を引きたい場合は、人気がある(多くの人が注目してる)と思わせる演出が大切ということですね。
このようにバンドワゴン効果を用いることで、市場を大いに盛り上げることが出来ます。
これとは逆に多くの人が持っているものに魅力を感じなくなるスノッブ効果というものもあります。