相手の記憶に残りやすくするには変化を持たせる【レストルフ効果】
2020.8.28
相手の記憶に残りやすくするには変化を持たせる【レストルフ効果】

こんにちは。

例えば醤油を切らしてしまい、スーパーで買おうと思った場合に、どのような基準で商品を選ぶでしょうか。

前に使っていたものと同じもの、一番安いもの、話題のもの、その時見てピンときたものなど人により選び方は様々かと思われます。

その中でもその時スーパーで見てピンっときたものというのは不確定であり、その時のインスピレーションに左右されることでしょう。

同じようなパッケージが並んでいる中で、変わったものがあったら目につくかと思われますが、これは企業がレストルフ効果を上手く利用していると考えられます。

人の記憶に残りやすいレストルフ効果とは

レストルフ効果は、ドイツの心理学者であるフォン・レストルフによって提唱された、同じようなものが並んでいる中に、特徴的なものがあると印象的に感じ、記憶に残りやすいという心理効果です。

例えば、醤油といえば濃い赤や黒いイメージがありますが、醤油売り場でピンク色の醤油があったら思わず目を引いてしまい、帰ってからも記憶に残っているのではないでしょうか。

これは比較的偏った例ですが、花売り場で白い花の中に一輪だけ赤い花があったら目立つでしょうし、レジの小銭入れの100円の中に10円が混ざっていてもやはり目立つと思われます。

ちなみにその特徴から、レストルフ効果は孤立効果とも呼ばれることがあります。

レストルフ効果に関する実験

デューク大学とカリフォルニア大学により提示した写真と、写真の中で見てもらうものを指示した場合の人の目の動きを追う実験が行われた。

写真は全部で8枚用意されており、7枚がシマウマの写真で、1枚がライオンの写真でした。

「この写真の中からシマウマを探してください」と指示をしたところ、被験者の目線はシマウマではなくライオンに長く留まっていました。

このことから指示などの外的要因とは関係なく、無意識に異なる特徴的なものに注目してしまう事が分かりました。




レストルフ効果のマーケティングでの応用

人は特徴的なものに目を引かれ、記憶に残りやすい傾向にありますので、比較的変化をもたらしやすい、色や形などで他との違いを出すのがよいでしょう。

醤油の例でも黒い醤油の中でピンクの醤油があったら記憶に残る事は間違いありませんが、奇抜すぎる色使いやデザインは、混乱させてしまい、購入意欲や見る気すら失わせてしまう恐れもありますので、丁度良い塩梅を探るのが良いと思われます。

ただピンクの醤油が発売されたらSNSが盛んなこのご時世では、有名にはなれるかもしれませんね。

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