なぜ自習時間に自習をする人は少ないのか?【ホーソン効果】
2020.8.26
なぜ自習時間に自習をする人は少ないのか?【ホーソン効果】

こんにちは。

学生の時に一度は経験した事があると思われる自習ですが、皆様はしっかりと自習していたでしょうか。

私の通っていた学校では、自習時間に真面目に勉強をしている生徒は少なく、ヤンキーの方々は、ゲームをしたり出かけたりと好き放題に過ごしていました。

ただ、先生が教室にいる状態での自習では皆さん大人しく過ごす傾向にあり、これは見られていることによりホーソン効果が働いていると思われます。

ホーソン効果とは

ホーソン効果は、人に見られている時につい頑張ってしまうという心理効果です。

人に見られている時に頑張ってしまうため、結果として生産性やパフォーマンスが向上するため、ポジティブな心理効果として有名です。

実際にアメリカの工場で行われた作業効率向上に関する実験では、何が作業の妨げになるかを調べている中で、明らかに作業の障害となるような状態でも作業効率が上がったという結果が出ています。

これは実験に伴い上司や研究者がたくさん見ている状況により、見られていることを一層意識し、それにより物理的な作業の障害に関わらず作業効率が上がったと考えられています。

物理的要因も確かに大切ではありますが、同じくらい心理的な要因もパフォーマンスに影響するということですね。

ホーソン効果はマイナスに働くこともある

自習の例でもわかる通り、人は見られていないと逆にパフォーマンスが低下することも分かっています。

同様に人は見られていない時の方が悪事を働きやすい傾向にもあります。

誰もいない道で財布を拾ったら、そのまま持って帰ってしまおうと考える人も多いのではないでしょうか。

実際にカナダの大学の実験で、見られている時よりも見られていない時の方が悪事を働きやすい事が分かっています。

これらのことから人は、見られていない状況ではネガティブな行動をとる傾向にあることも分かりました。




ホーソン効果と似た心理効果

人に見られている時にパフォーマンスが向上するホーソン効果と似た心理効果に、ピグマリオン効果というものがあります。

期待をかけて見守ってあげるとその期待に応えようと頑張り、パフォーマンスが向上するという心理効果ですが、ホーソン効果と似ていると思いませんか。

これらの効果からも人の期待や、しっかりと見ているという事が、いかに大切な事かが分かりますね。

サボりがちな学生や社員がいて困っている先生や上司の方は、「やれば出来る」という期待を込めてしっかりと見守り、期待していることを伝えてあげる事でパフォーマンス向上が期待されるでしょう。

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