こんにちは。
人の話と信ぴょう性について、自身で伝えるよりも、他者からの言葉の方が信じてもらいやすいというお話をしてきました。
例えばレストランを探している時に、店主が「美味しい!」と言っているレストランと、お客さんが「美味しい!」と言っていたレストランでは、後者の方が説得力があると思いませんか。
これは利害関係のない第三者が言うことは信頼されるという心理効果が働いているからとなります。
サクラでもない限りお客さんがお店のことを嘘でも褒めるメリットはありませんので、お客様の声というのは大切な指針となります。
今回はこれとよく似た効果であるマイ・フレンド・ジョン・テクニックについて見てみましょう。
マイ・フレンド・ジョン・テクニックは、第三者の話をすることで信ぴょう性が高まり、これにより説得の場面では相手に対して信頼感を与える事ができるようになります。
例えば冒頭のレストランの例では、店主が自分のお店の料理を「美味しい!」と言っても、「売り上げを増やしたいだけでは?」と素直に受け取ることは難しいと思われます。
しかし、店主が「有名テレビ番組で俳優の◯◯にも美味しいって言ってもらえました!」と言っていたらいかがでしょうか。
店主が直接自分のお店について話すより信ぴょう性が高くなりませんか。
これは冒頭でお話した、利害関係がないのに嘘をついてまでお店を褒める理由がないから、また「有名テレビ番組で俳優の◯◯が言っていたなら美味しいのだろう」というハロー効果が働き、信頼感が高まるのだと考えられています。
第三者を介することで信ぴょう性が高まるという点では、マイ・フレンド・ジョン・テクニックもウィンザー効果も酷似しているように感じますが、明確な違いがあります。
レストランの例で見て見ますと、マイ・フレンド・ジョン・テクニックは、店主がお客さんに対して第三者である俳優◯◯を引き合いとして出すことで、信ぴょう性を高めています。
一方ウィンザー効果では、第三者である俳優◯◯が直接お客さんが見るであろうテレビや口コミ、SNSで呟いたりして、それを見たお客さんの中で信ぴょう性が高まります。
つまりマイ・フレンド・ジョン・テクニックでは店主が直接関わっていますが、ウィンザー効果では店主は間接的にしか関わっていないということになります。
そのため、店主が直接関わらないウィンザー効果の方がより信ぴょう性は高いと考えられます。
もしも今後誰かを説得したいと思ったときは、自分自身ではなく、第三者を登場させて信頼感を高めていきましょう。