こんにちは。
皆さんは優等生がなぜ優等生でい続けられるのか考えたことがあるでしょうか。
それは勉強を頑張っているからであり、誰よりも勉学を継続しているため、抜きん出ているのでしょう。
それでは、なぜそんなにも勉強を頑張れるのでしょうか。
アメリカの教育心理学者が提唱した、教師が期待をかけた生徒とそうではない生徒の成績には、明らかな違いが見られるという実験結果に基づいた心理効果です。
教師が期待をかけた生徒の方が、学力的な成長が大きいという傾向が表れ、このことから教師が期待する結果に対して、生徒が期待通りに応えていることが分かります。
確かに期待されたらそれに応えようと頑張りたくなってしまいますもんね。
逆に期待されないことにより成績が低迷する現象のことをゴーレム効果と呼びます。
元々ピグマリオン効果は、教師が生徒に対して期待を込めることにより、それに応える形で成績が上がるとされる心理効果ですが、教育現場以外でも有効なことが分かっています。
例えば、幼少期の子どもは身近にあるものに対して何にでも興味をもつ傾向があります。
お父さんの仕事道具、お母さんの化粧品、お兄ちゃんのおもちゃなど、何にでも手を出しているシーンを見かけたことはないでしょうか。
大抵の場合は取り上げてしまうことが多いと思われますが、教育心理学の観点から見れば、子どもの興味を持ったことをさせてあげ、伸ばしてあげるのが理想的です。
例えば、お母さんがお部屋のお掃除をしていると、子どもが手伝いたいと掃除道具を手に取ろうとします。
「散らかされて二度手間になる」、「掃除中に注意をしていないといけない」など一人でやる時よりも手間がかかってしまうかもしれませんが、子どもの自発的なやる気や出来ることを伸ばしてあげるために、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重し、期待をしてあげることが大切です。
そのため、大変だとは思いますが、道具の使い方や掃除のやり方を教えてあげて、一緒に実践してあげるのがよいでしょう。
そして、少々失敗してしまっても、出来ているところを目一杯褒めてあげるようにして、子どもの次へのやる気を伸ばし、成功体験として子どもの成長を促しましょう。
これはお掃除に限らず、スポーツや、楽器などの習い事などにも有効とされていますので、いつものコミュニケーションの一環として、いいところを見つけて、言葉で伝えてあげるようにするのがよいと考えられています。
近年は共働きなどの生活様式の変化に伴い、家族の時間が少ない傾向もあり、子どものことをつい蔑ろにしてしまうこともあるかと思われます。
しかし、そのような時代だからこそ、子どもに目一杯の愛情を注いであげ、たくさんコミュニケーションをとってあげるのが、健やかな成長のために必要だと考えています。