こんにちは。
どの会社にも一人はいる、中々仕事が覚えられない部下や、学生気分が抜けない新入社員など、なにかと先輩や上司にとっては対応に困ることと思われます。
闇雲に怒鳴るだけでは相手もムッとしてしまいますし、このご時世パワハラで訴えられる可能性も0とは言い切れません。
そのような対応にお困りの方には、ぜひレッテル効果を使ってマネジメントを試していただきたいと思います。
レッテル効果は、別名ラベリング効果とも呼ばれており、個人的な願望を伝えることで、相手がその願望に答えようと行動を起こすことであり、幼少期の子どものような純粋な時期に特に効果的と言われています。
「◯◯くんは遊ばずにご飯を食べられて偉いね!」や、「◯◯ちゃんは電車の中でも騒がずにいられていい子だね」など伸ばしたいと思う行動を褒めて上げあることによりその行動が強化されていきます。
よくコンビニのトイレに「綺麗に使ってくれてありがとう」と書かれているのも、「あなたはトイレを綺麗に使ってくれる」というレッテルを貼ることにより、綺麗にトイレを使ってもらおうという狙いがあります。
また、実際のマネジメント現場では、大人相手にもレッテル効果は使われており、その効果は証明されています。
ちなみに似たような効果で、ピグマリオン効果というものもあります。
仮にあなたが上司であり、部の新入社員に早く仕事をこなして欲しいと思う場合は、部下の成功に対してあなたが直接褒めるのもよいですが、心理学的には間に人を介して伝えるのがよいとされています。
例えば、上司に「前のプレゼン凄くよかったよ!」と言われるのと先輩に「上司が君のプレゼン凄くいいって褒めてたよ!」と言われるのでは、後者の方が信憑性が増した気がしませんか。
これはウィンザー効果という心理効果で、一般的に情報を提示する側の人間には嘘をついてもトクがないため、情報を提示された方は嘘はついていないと感じ、信頼性が向上すると考えられています。
信頼性の高い評価は、その人のやる気を一段と向上させますので、間接的な評価と、しっかりと褒めて上げたい時の直接的な評価をうまく使い分けるようにしていきましょう。
レッテルというとネガティブなイメージがあるかと思いますが、マイナスの評価をすると、そのままイメージ通りのマイナスのレッテルがついてしまうことがあります。
仕事でミスをしてしまった時に「なんでこんなことも出来ないんだ」と叱ると、「私はこれが出来ない人間なんだ」と苦手意識がついてしまうでしょう。
そのため、マイナス面を叱るならば、それ以上によかった面を褒めてあげてマイナスのレッテルが貼られてしまわないように気をつける必要があります。
人は褒められると期待に応えようとさらに頑張れる生き物ですので、よかった面はしっかりと褒めてあげて、伸ばしてあげるようにしましょう。