ストレスの感じ方は人それぞれというお話【適応障害】
2020.5.26
ストレスの感じ方は人それぞれというお話【適応障害】

こんにちは。

私は個人事業として、Web制作、ライターの他に出張マッサージの仕事もしているのですが、マッサージのお客さんの多くが日々の生活に多大なストレスを感じ、疲弊してしいるとのことです。

社会に出て働いていたら様々なお客さんの対応や案件を片付けたりと、どの様な職種においても大変なことが多いと思われます。

しかし仕事との向き合い方や、人付き合いの方法、日頃のストレス発散などを工夫し上手くストレスと付き合っている方が大多数を占めております。

ただ、全ての人がストレスと上手に付き合えるわけではなく、一般の方が感じるストレスとは比べ物にならない程ダメージを受けている方も決して少なくはありません。

適応障害とは

日常生活を送る上で対人関係、学業や仕事などストレスを感じる場面は数多く存在すると思います。

ただ、大抵の人は上手にストレスを回避したり、ストレスをある程度感じても動じないメンタルを持ち合わせていますが、ストレスの感じ方や、対処の方法は人それぞれであり、多くの人にとってストレスに感じないことも、強いストレスと感じる人もいます。

基本的に社会のあり方は、マイノリティではなくマジョリティに対して最適化されている傾向があるため、少数派の方には社会生活において耐え難いストレスを感じることもあることでしょう。

人によっては「そんなことでストレスを感じるの?」などの一言で強いストレスを感じることもあり、この様に多くの方にとって大きなストレスと感じない様なことでもストレスを感じてしまい、日常生活に支障をきたしてしまうことを適応障害と呼んでいます。

適応障害の諸症状

恐怖感や焦燥感などの不安症状、憂うつ感や喪失感などのうつ症状、ストレスとなる場所や状況を避けようとすることにより起きる、休業や欠勤などの回避行動、頭痛や腹痛、不眠などの身体症状など、人により様々な症状が現れます。

特にストレスとなる状況や場所を避けることによる、長期にわたる欠勤が原因の大人の引きこもりが、現代社会では大きな問題として取り上げられております。

特に実家への引きこもりにより、家族へ負担をかけてしまい、金銭的、精神的に追い詰められてしまうケースも少なくはありません。

適応障害の原因として、当人の元々のストレスへの耐性が低いことが挙げられるが、他にも業務を丸投げされ、分からなくても自分で解決しなければいけないような劣悪な労働環境により、精神がすり減ってしまうようなブラック企業の被害にあうケースも近年では増加傾向にあります。

そのため、打たれ弱い人が悪いという考えは古く、環境も改善しないことには一向に解決はしないと考えられます。




適応障害への対応

適応障害の患者さんへは、まずは心理的ストレスを軽減してあげることが大切です。

誰も業務を手伝ってくれない様な労働環境は、一人にかかる負担を減らすだけでなく、しっかりと相談に応じるように改善をし、適応しやすい環境にします。

他にも十分に心を休めるために休業をし、休養を促すこともあります。

不安感や憂うつ感が強く見られる場合は、抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法を併用することもあります。

十分に心が落ち着いたら、これまでの心理的葛藤や情緒面の整理をしたり、社会適応へ向けて今後の対処行動をカウンセラーさんと一緒に考えます。

適応障害は過度なストレスが原因で引き起こされると考えられているため、可能な限りストレスを溜め込まない生活方法を見つけられる様にするのが大切です。

この記事がいいと思ったらぜひシェアをお願いします