こんにちは。
今は自粛でパチンコ屋さんも閉まっていますが、コロナ騒動の前は、私もよくパチンコ屋さんに行っていました。
パチンコ屋さんには色々な人がいますが、全く当たらない台に対してお金を入れ続けている人が印象的でした。
当たらないのだから少しでも当たりそうな台に代えて打ったらいいのにと素人なりに思っていたのですが、これはコンコルド効果の影響であるため中々代えることは出来ないのでしょう。
コンコルド効果は、ある対象に対して、物理的、心理的、時間やお金を投資したものに対して、投資を続けても損失になると分かっていても、これまでの投資分がもったいないと考えてしまい辞めることが出来ない心理状態です。
またコンコルド効果はサンクコスト効果とも呼ばれています。
サンクとは英語で沈んでしまったという意味で、サンクコストで沈んでしまった費用となります。
沈んでしまったコストを引き上げることは出来ないのは分かっていながら、いつまでもとらわれてしまい、さらなる損失を出してしまいます。
なお、この心理は大人特有のものであり、子どもにはあまり見られません。
子どもはやってみてダメだったら早々に別の方法に切り替える柔軟性を持っていますが、大人になると、大人特有の損得勘定が生まれ、簡単に切り替える、諦めることが出来なくなってしまいます。
負け分だけでも取り戻そうと考えてしまうこともあるため、これがギャンブル依存症の原因の一部となるとも考えられています。
・ギャンブル
前述した様に負けていても「そろそろ当たるはず」、「元を取らないといけない」、「負け分だけでも取り返さないと気が済まない」のように取り戻せる可能性は限りなく少ないと分かっていても辞めることが出来ません。
・恋愛
相手に脈がない、もしくは薄いと分かっていてもこれまでかけてきたプレゼントやデート代、時間などのコストがもったいないと思い、ズルズルとコストをかけ続けてしまいます。
・スマホゲーム
好きなキャラクターや強い武器を手に入れるために課金をしてガチャを回すゲームが多いですが、これはコンコルド効果を狙った商法です。
やはり少しでも課金をして目当ての物が出ないと、ここで辞めたら損をすると考え、ズルズルと課金をしてガチャを回してしまいます。
・ビジネス
赤字が続いていても初期費用は回収したいと思い、閉店時期を先延ばしにしてしまい、さらなる損失を出してしまうケースもあります。
他にも株の売買においても一時期ドッと価格が上がったが、売り損ねて買値を下回ってしまい、せめて買値に戻るまではと考えてしまいます。
結論から言いますと、早急に損切りをして少しでもダメージを減らすことが重要です。
コンコルド効果に陥ると基本的に損を取り戻すことだけに意識が向いてしまい、冷静な判断が出来なくなってしまいます。
そのため、熱くなってしまっていると感じたら、速やかにこれまでの投資のことは忘れ、未練も断ち切り、損切りをしましょう。
また、ギャンブルや課金などお金が絡む場合は、予め上限金額を決めておくのも有効でしょう。
ただ、自分では制御ができないという人もいるかと思いますので、その様な時は自分のことを止めてくれる第三者に止めてくれる様に協力を求めるのがよいでしょう。
あ、ちなみに私は投資できるだけお金に余裕がないので、そもそもコンコルド効果の発生する隙もありませんので大丈夫でした。