こんにちは。
最近藤原竜也さんが主演で映画化もされた、某ギャンブル系のアニメを見ています。
私はギャンブルをしないので、おそらく登場人物の気持ちを正しく理解は出来ていないため、破滅のリスクがあるのになぜギャンブルをするのかが不思議に感じます。
日本では概ねパチンコやスロットなどが原因でギャンブルに依存すると言われています。
ビギナーズラックのように、何となく始めてその1回目で大勝ちをしてしまい、その時のキラキラした演出や、大迫力のサウンド、ギャンブルをしているというシチュエーションやギャンブルに勝つという結果そのものにより脳が強い興奮状態となってしまいます。
麻薬などと同様ですが、脳は一度体験した興奮体験を再度求めるようになり、自己とは関係なく同じ体験をしようと体がパチンコやスロットを求めるようになります。
他にもギャンブル依存症になりやすい人の特徴として、心に空虚感を持っている人に多い傾向があります。
満たされない心の隙間を何かで埋めたいと考え、その一つの方法としてギャンブルが選ばれることがあります。
「一回勝てればもう一回くらい勝てる」や「今日負けたから明日は勝てる」みたいな次は大丈夫という心理だと思っていましたが、そもそも脳に異常をきたしてしまうようですね。
多くの人がギャンブルによって失ったお金を取り戻そうとしてお金をつぎ込む傾向にあります。
パチンコやスロットはある程度お金を入れないとあたりが出ないこともあり、余計に高額をつぎ込むようになってしまいます。
また、ギャンブルに使うお金が増えることにより、自分の生活のためのお金が減り、生活の質が落ちてしまうケースもあります。
使う金額もエスカレートし、自身の収入を超えるようになってくると、知り合いに借りたり、金融機関に借り入れるようにもなります。
「とにかくギャンブルをしたい」、「派手な演出を見て楽しい気分になりたい」などの欲求もありますが、「借りたお金を元手に当てて返せばいい」という心理の人もいます。
ただ、必ずしもギャンブルは勝てるわけではなく、負けてお金を全て失ってしまった場合は、返すあてもなく大きなトラブルに発展することもあります。
ギャンブル依存症はドラッグなどと同様に、脳の異常な興奮状態が原因のため、自然治癒の可能性は限りなく低いと考えられています。
そのため、診療内科や精神科で医師の管理のもと治療を受けるのが望ましいです。
すぐに治るような特効薬はありませんので、脳の興奮状態を抑えるためにSSRIなどの抗うつ薬を服用しつつ、自身の問題点を分析し解決するための具体的な行動をカウンセラーと考える認知行動療法を組み合わせて治療に臨みます。
繰り返しになりますが、麻薬と同様に一人では改善に向かうことは難しいので、家族や友達においては、金遣いの荒さや、お金をしきりに借りようとする行為が目立つようになってきたら、一度ギャンブル依存症を疑い、専門機関へ相談をするのがよいでしょう。