こんにちは。
先日とあるネットラジオで、幼少期のイマジナリーフレンドのことについて触れられていたので、ぼやっとしていた知識をスッキリさせるためにイマジナリーフレンドについて改めて勉強してみました。
様々な漫画やアニメでも扱われることがありますが、実は空想の世界だけの出来事ではなく、実際に自分だけにしか見えないお友達と仲良くなれることもある様です。
フランスとドイツが戦果にある中、フランスに捕まり捕虜となったドイツ軍たちは、長引く捕虜生活の中で正気を保とうと、自分達にしか見えない少女像を創造しました。
ドイツ軍たちは、日々彼女に挨拶をし、彼女の誕生日は皆で祝い、彼女の前では悲観したり、取り乱したりすることがない様に振る舞い続け、無事に生還できたという話もあります。
また、近年のアニメでは、がっこうぐらしというアニメに主人公にしか見えない死んだ先生が見え、様々な場面で主人公の助けになるというシーンも描かれています。
この様に多くの場合は、イマジナリーフレンドを認識している当人の心理的支えとなることが多い傾向にあります。
上記のドイツ軍やアニメの話では、イマジナリーフレンドを認識している当人の支えとなる場面が見受けられましたが、逆に当人を傷つけてしまうこともあります。
ある症例では、イマジナリーフレンドが複数おり、当人に対して刃物を用いた傷害、身体中をかきむしる、物理的な暴行などを行います。
イマジナリーフレンドが自身の自己嫌悪の具現化のために傷つけてしまうことや、逆に安心感を得るために好意的に傷をつける場合、解離性障害など様々なパターンが説としてあります。
この様にイマジナリーフレンドと一括りに言っても、必ずしも傷害がなく、友好的に接してくれるとは限りません。
一般的にイマジナリーフレンドは、主体性のない子どもが意思決定の手助けとして幼少期に想像し、通常は高校生に上がるまでには、十分な主体性が身につき消失すると考えられています。
イマジナリーフレンド自体は病気の徴候ではなく、人生のよき相談相手であり、時には叱咤激励をしてくれることもある友達であると考えられます。
ただ、様々な要因により過度なストレスに晒され、自己を守るために現れたイマジナリーフレンドについては、統合失調症や解離性障害などの可能性もありますので、大人になってからのイマジナリーフレンドについて困ったことがある場合は、診療内科や精神科で相談してみることも必要かもしれません。