【エビングハウスの忘却曲線】反復学習と記憶の関係性
2020.8.19
【エビングハウスの忘却曲線】反復学習と記憶の関係性

こんにちは。

夏休み前などのテスト期間は猛勉強し、テスト期間が終わり、夏休み後にノートを見たら「???」となった経験はありませんか。

これは人の記憶の仕組みが関係していて、反復学習が十分でなく、勉強した内容が長期記憶に貯蔵されなかったことが原因であると考えられます。

学習と記憶の話をするにあたって、もう1つ欠かせない心理学者と概念がありますので詳しく見ていきましょう。

エビングハウスの忘却曲線とは

忘却曲線は心理学者のエビングハウスが提唱した、学習した内容を記憶に定着させるには、定期的に復習をしなければならないという概念です。

エビングハウスが自身で実験をしたところ、学んだ内容は何もしないと最初の数日で急速に忘却し、30日を過ぎるころには変化が見られなくなりました。

そのため学んだことを記憶に定着させるには、少なくとも1ヵ月はしっかりと復習をする必要があることが分かります。

エビングハウスの忘却曲線と学習曲線

例えば野球をしようと思ったら、ルールを覚えないといけません。

バットを3回空振りしたら1アウト、3アウトで攻撃と守備を交代、攻撃と守備を繰り返し9回まできたらおしまい、打ったボールが観客席に入ったら走らなくても大丈夫など様々なルールがあり、1日で暗記したとしても次の日には忘却曲線も相まり忘れていってしまうことでしょう。

この時にしっかりとルールの復習をしたら、忘れずに覚えていることが出来ますが、この時1回目に学んだ時間より2回目に学んだ時の方が記憶にかかる時間が少ないという経験はありませんか。

この繰り返し同一の物を学んだ時に、習熟にかかる学習のスピードが速くなることを学習曲線といい、繰り返し短期記憶に入ることで、必要な情報と認識し、長期記憶に貯蔵されると考えられています。




エビングハウスの忘却曲線と分散効果

忘却曲線によると、たった数日でも継続して復習をしないと、急激に学んだ内容が忘却することが分かっています。

この忘却する情報量と期間から逆算し、時間をおいて学習を分散させれば、忘却を抑えることが出来ることが分かりました。

実験でわかった最適な復習期間として、1回目の復習は学習の次の日、2回目の復習は1回目の復習から1週間後、3回目の復習は2回目の復習の2週間後、4回目の復習は3回目の復習から1ヵ月後とされています。

このことから1回の勉強量を凝縮するよりも、少しずつでも継続して行うことが大切ということが分かりますね。

テスト期間に頑張って詰め込むよりも、少しずつでも毎日毎週と勉強する方が、テスト期間を楽に過ごせるかもしれませんね。

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