人が覚えられる情報数はわずか3~5個程度【マジカルナンバー】
2020.7.28
人が覚えられる情報数はわずか3~5個程度【マジカルナンバー】

こんにちは。

私にも数少ない友達がいて、休みが合えば家に遊びに行ったりもしますが、道中でご飯やおやつの買い物を頼まれることが多いです。

ラーメンと焼きそばとグミとホワイトチョコと麦茶と、、と次々と言われたら皆様は覚えきれますか。

これは人が一度に覚えることができる限界が、最大で5個程度しかないからと言われており、この数字はマジカルナンバーと言われています。

マジカルナンバーとは

マジカルナンバーはアメリカの心理学者であるジョージ・ミラーが提唱した、人が一度に処理(記憶)できる情報の限界は7±2個程度であるという理論です。

人の記憶には主に長期記憶と短期記憶というものがあり、長期記憶には時間や場所・その時の感情などの特別な情報を持った思い出や、九九の段などの学校で何度も反復して行なった勉強などが記憶され、記憶できる数は無限と言われていて、なかなか忘れることもありません。

短期記憶は、小説の前のページの話や、スマホで電話番号を調べて電話しようとした時に番号を打ち込むまで覚えているようなごく短い記憶であり、時間にすると数十秒程度、単語の数としては最大でも9個と言われています。

そのため、楽しい思い出や何度もやった学校の勉強はなかなか忘れることはなく、昨日コンビニで大人買いした物はすぐに忘れてしまいます。

ちなみにスマホの普及などにより便利になった現代では、以前よりも記憶する必要性が低く、マジカルナンバーは4±1程度とも言われています。




マジカルナンバーを意識したマーケティング対策

人が一度に覚えることが出来る最大の数は5個、もしくは9個とお話ししてきましたが、企業もこのマジカルナンバーを意識したマーケティングを行なっています。

例えば通勤の時に見かける電車の広告には、デザインにもよりますが、基本的にキャッチコピーと言われる文字の纏まりは数が絞られている傾向にあります。

「あれもいい、これもいい」とたくさんいい点を打ち出しても覚えてもらえませんので、一番推したい部分を厳選して推しているということです。

他にもアマゾンの商品ページを見ると分かると思いますが、ページの下部に「関連商品」や「類似品と比較する」という項目がありますが、これらの表示数も7個や4個などマジカルナンバーを意識した表示数となっています。

企業としてはたくさん表示したい気持ちもあると思いますが、ユーザーにとっては多すぎる情報はかえって見なくなってしまうので、情報の厳選は大切なことと言えるでしょう。

今ではスマホもあり、忘れてしまった知識はグーグルで調べたらすぐ分かるので特に不足はないかもしれませんが、人同士のサービスにおいては相手が見やすい、選択しやすい工夫がまだまだ大切であると言えます。

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