悪い習慣はやる気だけでは改善できない!?【オペラント条件づけ】
2020.8.7
悪い習慣はやる気だけでは改善できない!?【オペラント条件づけ】

こんにちは。

今年1年も半分以上が過ぎてしまいましたが、皆様は今年の目標は達成できそうでしょうか。

私は昔から物事が続かない傾向にありましたので、とにかく何かをまずは1年続けるという目標を立て、現在も順調に継続中です。

私はルーティンとして生活の一部にしてしまうことで続けることに成功していますが、全ての人がそうとは限らないでしょう。

行動分析学によると人の行動は、当人の意志や能力とは関係のない部分で変えることができると言われており、オペラント条件づけが適していると考えられています。

それではオペラント条件づけを用いた改善には何が必要なのか見ていきましょう。

オペラント条件づけとは

オペラント条件づけは、アメリカの心理学者であるスキナーが提唱した、特定の刺激と刺激による行動の変化の関係性を明らかにした条件づけの手法です。

スキナーは絶食させたネズミを専用の飼育箱に入れ、ブザーがなってから飼育箱の中のレバーを引くと餌が出る仕組みを用意しました。

その結果、ネズミはブザーが鳴る度にレバーを引くようになり、その頻度は徐々に上昇していきました。

このことからネズミはブザーの音が刺激となり、レバーを引くという行動が助長されるようになったと考えられます。

オペラント条件づけの習慣への応用

人はその時の心理状態が行動に影響を及ぼすと考えられており、早起きをしてランニングをする場合でも「今日はだるいから明日やろう」のように、その時の気持ちによって行動が変化することは誰しも経験があると思われます。

このような心理的要因による行動のブレは、オペラント条件づけを応用して改善することが出来るでしょう。

1日3km走り終わったら何か自分へのご褒美を用意したり、見ていてくれる相手がいるならば、出来たら目一派褒めてもらうなど行動に対して報酬が伴うことで継続することが出来ると考えられます。




オペラント条件づけとソシャゲのログインボーナス

多くのソーシャルゲームの運用において、なくてはならない要素は何かご存知でしょうか。

1つはゲームの運営に必要な資金源となる課金要素であり、ガチャなどでお目当のアイテムやキャラクターを引くために多くの方がお金を入れてくれるおかげで、ゲームの運営が出来ています。

もう1つはそのユーザーを常にゲームに引き入れるためにログインボーナスを設定することです。

ログインボーナスとは、毎日ゲームを起動するたびにゲーム内で使えるアイテムを1度だけもらうことができるというシステムです。

これのおかげでユーザーは「せっかくログインしたんだし、もう少し触ろうかな」という心理が働き、毎日欠かさずゲームをしている人でなくてもゲームをプレイしてもらえます。

これもログインボーナスがもらえる→ログインをするという行動が強化された結果だと考えられます。

人は気持ちだけでは行動を起こせないこともあり、行動を誘発するための何かしらの刺激が必要です。

自分の中で◯◯が出来たらご褒美のように、行動を強化するための刺激を設定することが、行動の改善には必要だと思われます。

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