学校・社内でのいじめの原因は仲間意識!?【黒い羊効果】
2020.8.3
学校・社内でのいじめの原因は仲間意識!?【黒い羊効果】

こんにちは。

いつになってもいじめが原因の自殺の報道は絶えませんが、自殺が原因で複数人が同時に命を絶ったという話は聞いたことはありません。

私がニュースをしっかり見ていないだけなのかもしれませんが、心理学的にはいじめは基本的に誰かを標的として行われることが多いことが関係していると思われます。

皆で除け者を攻撃する黒い羊効果

黒い羊効果とは、集団の中で浮いている人を集団の一員として認めようとせず、排除しようとする心理効果です。

いじめられる対象は環境により千差万別ですが、勉強が出来ないや逆に勉強が出来すぎて妬まれるなど平均的な人以外が狙われる傾向にあります。

また、平均的な人であっても学校では不良や先生、社内では先輩や課長など集団の中で力を持っている人の気に触るような動きをすると、敵と見なされ同様に標的とされてしまうこともあります。

また、自分たちの会話や行為をSNSにアップし、当事者以外の人からも攻撃をさせるように仕向けることも黒い羊効果が働いており、炎上と呼ばれるように現代でも大きな問題となっています。

黒い羊効果の由来

もともと黒い羊効果は聖書が由来とされており、白い羊の集団に入り込んだ黒い羊が、仲間として認めてもらえず、白い羊に排除されてしまうという話です。

多くの人にとって有名なお話として、みにくいアヒルの子というお話がありますが、これもまさに黒い羊効果が表れていると思われます。




黒い羊効果と内集団バイアス

人は集団に属すると自分の属している集団が他の集団よりも優れていると思い、自分の集団を優遇し、他の集団を冷遇する傾向があり、このことを内集団バイアスと言います。

そのため自分たちの組織には劣っている点がないかを常に気にする傾向にあります。

その結果として、集団の中で「◯◯が足を引っ張っている」、「◯◯を追い出せばもっと良くなる」という心理になり、集団の中での冷遇が起きます。

こうした集団心理により、同じ組織の一員のはずなのに仲間扱いされず、除け者として扱われるようになってしまいます。

会社でよく耳にする窓際族というのも、このように徐々に排除されてしまった結果とも考えられます。

集団で1人を攻撃するいじめは本当に格好悪い行為であり、攻撃される側は本当に辛いことに気付いていないことがタチが悪いです。

公になった時には「遊びのつもり」や「冗談だった」などふざけたことを言う人もいて、メディアを見ていても不快な気持ちになりますので、この気に相手のことを考えた行動を心がけて欲しいです。

いじめかっこわるいよ。

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