きのこたけのこ戦争の結論はこれ!【内集団バイアス】
2020.8.2
きのこたけのこ戦争の結論はこれ!【内集団バイアス】

こんにちは。

最近水谷豊さん主演のドラマ相棒を見返しているのですが、警察の露骨な身内びいきが気になります。

中でも身内が犯した罪は比較的軽く処理されている描写が印象的ですが、これは内集団バイアスが働いているためだと考えられます。

内集団バイアスとは

内集団バイアスは、H.タジフェルとJ.C.ターナーが提唱した、自分の所属する集団の人にはいい評価を下したり、いい印象を感じやすいという心理効果です。

また、自分の所属しない集団に対しては不当な評価をしたり、差別的に扱ったりすることもあります。

この内集団バイアスは自分がその集団に属しているという気持ちが強いほど起きる傾向が高く、その表れ方も顕著であることが多いです。

ドラマ相棒は主要な登場人物が警察官であり、警察官は国家公務員としての仲間意識もひときわ強いと考えられ、その点もドラマで表現したのだと思われます。

内集団バイアスの範囲は大小様々

例えば学生時代に経験したと思われる就活の時に、自分と同じ学校の卒業生がいる場所は就活において有利という話を聞いたことはないでしょうか。

同じ学校の卒業生という肩書きだけで、いい評価やいい印象が受けられる傾向があり、このことから実際にお互い面識がなくても内集団バイアスは効果を発揮することがわかります。

また、企業や学校という枠組みだけでなく、日本という国単位でも内集団バイアスが働くことがあり、実際にオリンピックやワールドカップなど日本代表が活躍していると、さすが日本と自分のことのように誇らしく思いませんか。

これも内集団バイアスが働き、自分が属している日本人という集団を評価することで、自らを肯定することに繋がっていると考えられています。




内集団バイアスと県民、血液型、きのこたけのこ論争

おそらく多くの方が日頃から言い争いをしている原因は出身地や血液型、きのこ派たけのこ派ではないでしょうか。

私もよくO型だから〜、東京出身だから〜などと攻撃されることがあります。

冗談混じりと受け流すことも出来る人がいる一方で、対応に本当に悩んでいる人もいますので、内集団バイアスを振りかざした自己の正当化は程々にして、互いのいいところを褒め合えるくらいの関係性を築いていきたいですね。

あ、私はたけのこのサクサク感が好きです。

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