コレクター心理【ディドロ効果】
2020.5.21
コレクター心理【ディドロ効果】

こんにちは。

突然ですが私は物を必要最低限しか所持しない自称ミニマリストです。

物が多いと管理が仕切れずにストレスを感じてしまうため、そしてお金がなかったため少しずつ断捨離をしてきました。

私とは真反対のコレクターと呼ばれる様々な物を収集している方々がいますが、いつも多すぎる物に囲まれて大変ではないのか不安になってしまいます。

ただ私の知り合いの家もアニメのグッズで囲まれているため、好きなものを集めたくなるのはきっと普通のことなのでしょう。

ディドロ効果とは

ディドロ効果は18世紀フランスで活躍した思想家であるドゥニ・ディドロのエッセイにされた逸話をもとに名づけられました。

その中では知人にもらったおしゃれな服に見合う空間を作ろうと元々あったものを全て捨てて、新しいもので揃えたことが由来と考えられています。

これにちなみ、自分が気に入ったブランドや商品、モダンや和などの系統で統一したくなる心理のことを指します。

「家具はIKEAで統一したい」、「このアニメのグッズは全て欲しい」、「心理学に関する知識は一通り覚えておきたい」など物に限らず知識なども含まれます。

ディドロ効果の原因

ディドロ効果には主に4つの心理的要因が関わっていると考えられています。

1.ツァイガルニク効果
これは物事が途中の場合にその物事に関する集中力が上がるという心理特性です。

集中力に限らず、途中の物事についての興味も増す傾向があり、テレビの「答えはCMの後で」もCMの間も関心を引きつけておくための手法だと考えられます。

逆に完結させてしまった物は興味が薄れてしまう傾向にあります。

漫画や小説だと続きがきになるため、必ず買ってしまいコレクションとして増えていくことでしょう。

2.認知的不協和
認知的不協和は欲求と実際の行動に矛盾が生じ葛藤が起きたときに、何かしらの理由をつけて葛藤を解消しようとする心理です。

例を挙げると、ダイエットをしているけれどケーキが食べたいという葛藤が生じたときに、「レジで半額だから買わないともったいない」、「カロリーオフだから大丈夫」の様に理由をつけて葛藤を解消します。

ディドロ効果においても、「同じ様なブランドばかり集めてしまうが好きだから仕方がない」と理由をつけて認知的不協和を解消していると考えられます。

3.ザイオンス効果
別名「単純接触の原理」ともいい、見たり、接したりした回数が多ければ多いほど、その物の評価が強化されます。

テレビのCMでなんども映し出される商品が気になる様になり、スーパーで見つけたときについつい手に取ってしまうのが有名な例でしょう。

同じ様なデザインの物を集めているうちに、接する回数が増え、好きという評価が強化されていくのだと考えられます。

4.コンコルド効果
続けていても損をすると分かっていても、これまで投資対象にかけてきたお金や時間などのコストを考えると、勿体無くて辞めることが出来ない心理状態のことです。

有名なのがパチンコで負けているが、「ここまでつぎ込んできたお金を回収するまではやめられない」という状態でしょう。

同じ様に「ここまで集めてきたグッズを集めなくなったら、損をした気分になる」という心理が働いてしまうのだと思われます。




ディドロ効果自体は決して悪いことではない

前述の様に原因と書かれると、悪いことの様に感じるかもしれませんが、物を集めること自体は悪いことではないと思います。

むしろその時間が幸せに感じるのならいいことだと思います。

ただ、やめたくてもやめられない様になってしまうと、それは楽しくはないと思いますので、「ここまで楽しめたから損はしていない」と考えて、次の楽しいことを見つけるのが良いと思われます。

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