成功したのは俺のおかげ!【自己奉仕バイアス】
2020.5.17
成功したのは俺のおかげ!【自己奉仕バイアス】

こんにちは。

私の属していたWeb制作の組織では、案件をまとめるディレクター、デザイン全般を担うデザイナー、HTML、CSSを使ってサイトを作るコーダーの3人1チームで案件を担っていました。

これは実力が伴った3人が揃うと滞りなく案件をこなせるのですが、1人でも半人前がいると誰かがフォローをすることになり各方面へ負担になってしまいます。

、、、はい私が足を引っ張っていました。。

当時は実務経験も少なく、実践的な作業が出来ておらず、多大な迷惑をかけていました。

さらに当時は思考が幼稚で、「出来ないのは案件のレベルが高すぎる」、「スケジュールがタイト」と内心考えていました。クズ野郎で本当に申し訳ありません。

さらにさらに案件がなんとか成功した時には「私が居残って頑張ったおかげ」の様に考えていたので、本当に幼稚で申し訳ありません。。

今にして思うと自己奉仕バイアスの綺麗なお手本で、実体験が絡むため凄く覚えやすかったです。

自己奉仕バイアスとは

簡単に言ってしまえば、失敗したのは自分以外のせいで、成功したら自分のおかげと思い込むことです。

私の例以外を挙げるとすると、学校のテストでいい点を取れたら自分の能力が高いからと自己の評価を高め、悪い点を取ってしまった時は、頭が痛く本調子ではなかったなど自分ではどうすることも出来ない理由のせいにします。

この現象は成功は自分の手柄としますが、失敗の責任は取ろうとしない人間の一般的傾向を表していると考えられています。

自己奉仕バイアスの2つの原因

自己奉仕バイアスに陥る原因として2つの認知バイアスが働いていると考えられています。

1つは確証バイアスといい、自分にとって都合の悪い情報や結果から目をそらしたり、探す努力をしようとしないことです。

これにより、結果の原因探求を放棄し、自分以外の責任としてしまいます。

もう1つはセルフ・ハンディキャッピングといい、失敗した時に原因を自分以外の責任とするための理由づけを予めしておくことです。

前述したテストの例ですと、「いい点が取れなかったのは体調が悪く、実力を出せなかったから」という理由づけもそうですが、テスト直前に「朝から体調悪くてテストやばいわ」のような予防線を張る行為もセルフ・ハンディキャッピングに該当します。




自己奉仕バイアスは成長の妨げとなる

自己奉仕バイアスにおいては、いい結果は自分の能力、悪い結果は自分以外の責任と考えられています。

いい結果が得られ続けているうちは特に問題はありませんが、悪い結果が続く場合は、注意が必要だと思われます。

自己奉仕バイアスの特徴として、悪い結果の理由を考えることはせず、自分の保身のために自分以外に責任を帰属させます。

これを繰り返していると、なぜ悪い結果となったかが分からず、いつまでも克服することができなくなってしまうことも考えられます。

そのため、悪い結果から目を背けず、どの様にしたらいい結果となるかを考えて改善に当たる方が、自身の成長にもなりますので、言い訳をしていると思ったら、グッと言葉を飲み込んで、原因を考えるクセをつけるようにしてみましょう。もちろん私もWeb制作の件以降、可能な限り言い訳をせずに原因の探求と改善に努めています。

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