こんにちは。
私が学生だった頃、遊戯王カードが学校中で流行っていたのを覚えています。
有名なので多くの人が知っているかと思いますが、これは好きなカードを集めてデッキというカードの束を作りお互いのデッキを持ち寄り対戦をして遊ぶゲームです。
人によってはこのデッキを戦術によってたくさん持ち合わせており、自分の中で強さの順位をつけている子もいました。
たくさんデッキを持っている子は弱いデッキから使っていき、勝ったら「このデッキを使って勝てる俺凄い」などと言い、負けても「本気のデッキじゃないし」と言っていたのを覚えています。
大人になってからも同じ様な人はおり、対戦ゲームのキャラクターで本気のキャラをあえて使わずに負けた時の言い訳にしている人もいました。
別に負けた時の言い訳を用意するのが悪いというわけではなく、プライドが高く、生き辛そうだなと感じました。
セルフ・ハンディキャッピングとは、自らに何かしらのハンデをつけることで、失敗した時の言い訳ができる様にし、自尊心を守ろうとする行動です。
たとえ失敗しても言い訳ができ、成功した場合は、ハンデがありながら成功できた自分は凄いと自己評価を高めることができます。
成功したら、自分の能力によるものであり、失敗したら自分ではどうしようもない他の原因とする「自己奉仕バイアス」と似た特徴があります。
学校生活の中で多いのは、試験当日の勉強してない発言だと思われます。
勉強してないのだから出来なくて当たり前、仮によく出来た場合は、日頃から頑張っている結果と自己評価の向上に繋げることも出来ます。
他にも体育や部活動で利き手と反対の手を使うパターンもありました。
その子はテニスの王子様が好きだったので、両利きに憧れていたのかなと思いました。
一方社会人では、グループ内でのプレゼンテーションの前に「あまり自信はないですが」、「急ごしらえのため」などの前置きを置くことで予防線を張っている場面を多く見てきました。
他にも仕事上でのトラブルを起こしてしまった時は、自分の立場を守るために、「取引先が仕様を急に変更した」、「先方から電話でこうして欲しいと指示がありましたが」の様な、確認が取りづらい相手に責任がある様に言うことも見受けられました。
どの様な場合にも言えますが、自分のミスや落ち度を受け止め、改善に務める姿勢をアピールした方が、本気出してなかったアピールよりもかっこいいと思いますし、実際に言い訳ばかりしている人よりも努力をしている人の方が魅力的に見えませんか?
言い訳も学生のうちはまだ可愛いものですが、社会に出たら基本的に言い訳をする人は嫌がられる傾向にあります。
ミスを指摘した時に言い訳ばかりされたら誰でも嫌な気分になりませんか?
そのため、可能な限り自分の失敗を認め、改善できる様に尽力をするのが社会で生きていく際には必要となるでしょう。