子どもだけではない!?大人になってからの学習障害
2020.8.22
子どもだけではない!?大人になってからの学習障害

こんにちは。

先日ADHDについて学んでいる中で、度々合わせて出てくることが多かったLDというワードですが、皆様はご存知でしょうか。

LDはLearning Disabilityの頭文字で、日本語では学習障害と呼ばれています。

この度ADHDと合わせて勉強しましたので、どのような症状なのか見てみましょう。

学習障害とは

学習障害は、知的発達自体には遅れがありませんが、一般的な人と比較して、聞く、話す、読む、書く、計算するなどが極端に苦手な傾向があります。

苦手ということで、文字がまったく読めない、書けないということではありませんが、読みにくさ、書きにくさなどの程度も人により異なり、人によっては1つの症状だけでなく複数の症状が出ることもあります。

また、原因の多くは幼少期のストレスなどの環境的な要因ではなく、脳の中枢神経系に何らかの機能障害があると考えられています。

そのため、自分の子どもが学習障害と診断された場合も、お父さんお母さんは自身を責める必要はありません。

まずは症状について正しく理解し、どのように対応するのが良いのかを見てみましょう。

学習障害の主なパターン

学習障害は主に、読字障害、書字表出障害、算数障害の3パターンに分類され、どれか1つだけの症状が現れることもあり、全ての症状が出ることもあります。

・読字障害
ディスレクシアとも呼ばれ、主に文字を読むことに困難がある症状であり、学習障害の診断の中で特に多い症状です。

文字の見え方に特徴があり、文字がぼやける、黒いかたまりのように見える、鏡写しのように見える、図形に見えるなど違った見え方になってしまい、認知の仕方が異なります。

他にも「ろ」や「る」などの形が似ている文字の読み分けが難しかったり、見た文字を音にするのが苦手という症状もあります。

これらの原因として、情報を伝達し処理する脳の機能がスムーズに働いていないことだと考えられています。

・書字表出障害
ディスグラフィアとも呼ばれ、文字が書けなかったり、既に書いてある文字を写せないなどの主に書く能力に困難があります。

なお文字はしっかりと読めるが、それを文字として書けない場合も書字表出障害に分類されます。

文字のバランスを取って書けない、ひらがなは書けるが漢字などの複雑な文字は書けない、左右反転したような書き方をしてしまうなどの症状が多く見られます。

原因として、身体に指示を出し手を動かすという、脳の伝達機能が上手く働いていないことが原因と考えられています。

・算数障害
ディスカリキュリアとも呼ばれ、計算や計算によって答えを導き出すことが苦手なことが多い症状です。

数字に関する能力にのみ障害がある人が多く、学校で算数の学習を始める小学校で初めて気づくことが多い傾向にあります。

単純に数を数えるのが苦手なこともありますが、時計が読めない、算数で出される図形が理解できない、1桁の暗算が苦手など、人によっては数に関わることが全般的に苦手なこともあります。




学習障害と上手に付き合っていくには

ここまで学習障害について見てきましたが、残念ながら現時点で、手術や薬物などの医学的な方法による根本的な治療法はなく、上手に付き合っていくことが大切とされています。

普段接する機会の多い学校やご近所さん、専門家の力を借り、学習障害の中でどの症状が顕著に現れるのかをしっかりと理解することが大切です。

1人ひとり症状が異なりますので、特性に合わせて生活の中の困難を取り除いた最適な生き方を模索していくことが大切だと考えます。

この記事がいいと思ったらぜひシェアをお願いします