メリットだけを謳う広告は要注意!?【片面提示と両面提示】
2020.6.4
メリットだけを謳う広告は要注意!?【片面提示と両面提示】

こんにちは。

最近youtubeでジャンクPCやキャンプの動画をよく見ているのですが、動画の最初や途中に広告が入ってきます。

広告の内容は、脱毛やダイエットなどの美容系が大半を占めており、両方とも興味のある私は、ついつい広告をスキップせずに見てしまいます。

ただ内容は、「これはいい!これもいい!」の一点張りのため、逆に胡散臭くて、それ以上のアクションを起こそうと言う気にはなれませんでした。

片面提示と両面提示とは

片面提示とは、物事の良い面しか伝えないことを言います。

例えば、「この薬を飲めば一週間で10kg痩せます」や、「寝ているだけで毎日3万円が稼げる」などメリットだけを伝えることを片面提示と言います。

逆に両面提示は、物事の良い面と悪い面の両方を伝えることを言います。

先ほどの例で言いますと、「稀に重篤な副作用がありますが、この薬を飲めば一週間で10kg痩せます」や、「薬の治験で体に害があるかもしれませんが、寝ているだけで毎日3万円が稼げる」などのようにメリットとデメリットを両方伝えることを両面提示と言います。

片面提示と両面提示はどちらがいいのか

本来デメリットであるマイナス面も伝える両面提示は、一見効果的ではないように感じますが、実際は多くの場面において両面提示が好まれる傾向にあります。

これはビジネスシーンに顕著に見られ、例えば見ず知らずの人が「これはいい!これもいい!」といい面ばかり伝えてきても、「何か裏があるのでは」と身構えてしまいませんか。

この様にビジネスシーンの様な信頼関係が築けていない人に伝える際には、信頼関係を築くためにもあえてマイナス面を伝える両面提示が使われる傾向にあります。

それでは片面提示はどのような場面で使われるのでしょうか。

片面提示は主に友達や家族の様な既に信頼関係が出来ている仲のいい人に向けて使われる傾向が多いです。

友達と映画に行く時に「この映画値段が高いけどすごく面白いから一緒に行かない?」などのようにわざわざマイナス面を伝えることは少ないかと思われます。

それよりも「この映画すごく面白いから一緒に行かない?」の方が仲のいい友達との会話においては自然な感じがしませんか。

この様に信頼関係がある人には片面提示、そこまで信頼関係がない人には両面提示を使用します。




両面提示のメリットとデメリットはどちらから伝えるべきか

信頼関係の低い他人には両面提示がいいことは分かりました。

ただ、いざ実践してみようとしても、どちらを先に伝えたらいいか分からないという人は多いのではないでしょうか。

実際に両方のパターンを見比べてみてどちらがいい印象を受けるか試してみましょう。

「この薬を使えばあなたの病気は治ります。ただ副作用が出ることもあります。」

「この薬を使えば副作用が出ることもありますが、あなたの病気は治ります。」

いかがでしょうか、なんとなく後にメリットを持ってきた方が病気が治りそうな気がしませんか。

これは新近効果といい、人は後から聞いたものの方が印象に残りやすいという心理傾向が働いていると考えられています。

そのため、信頼関係が築けていない相手へは、新近効果を利用した両面提示が望ましいと言えます。

ただあまりにも序盤にデメリットを並べすぎると、「もういいです」と話を切り上げられてしまう恐れもありますので、話のバランスは適宜調整する必要があることでしょう。

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