こんにちは。
私は収入が一般の同期の人と比べると少ないため、相場より5千円程安いアパートに住んでいます。
このアパートは安い割には綺麗で屋上にはオーナーさん専用ではありますが広いスペースもあります。
屋上へは入居者の人でも入れませんが、どの様な場所なのか興味があり、入居当時はよく入りたい衝動に駆られていました。もちろん本当には入らないですよ。
ただこの様に、禁止されると少しでも見てみたいと感じるのは、人間の持つ欲求が関係しています。
カリギュラ効果とは、簡単に言うと人は禁止、制限された物や事は余計にしたくなってしまうと言う心理的欲求のことです。
人は基本的に自分の意思のままに行動したいと考える傾向があり、それについて禁止、制限をされるとストレスを感じてしまいます。
このストレスにより反発したいという欲求が生まれ、禁止、制限されたことをかえってやりたくなってしまうと考えられています。
これはアメリカとイタリアの「カリギュラ」という合作映画にまつわるエピソードが語源と言われています。
この映画の内容があまりにもハードなため、一部地域で公開禁止となりましたが、かえって連日満員となってしまい、この禁止されたことによって客足が増えたエピソードにちなんでいると考えられています。
日本人であれば誰もが知っているであろう昔話の、鶴の恩返しや浦島太郎にも実はカリギュラ効果が現れています。
鶴の恩返しでは、「助けていただいたお礼に布を織りますが、絶対に中を覗かないで下さい」と言われたにも関わらず鶴のいる部屋を覗いてしまい、浦島太郎では、亀を助けたお礼の一つとして玉手箱をもらい「開けてはならない」と言われたにも関わらず開けてしまいます。
いずれも禁止されたことにより、より一層確認したい欲求が高まり、約束を破ってしまったのだと思われます。
他にも近年のインターネット広告で多い謳い文句に「痩せたい人以外絶対に見ないでください」や、「お金持ちになりたい人以外閲覧禁止」のようなものが存在しています。
これもカリギュラ効果を利用した商法で、禁止される→逆にやってみたいという心理欲求を使いアクセス数を稼いでいます。
他にも「会員限定」や、購入者特典のような記載をし、アプリの登録や課金を促すケースも多く見られます。
ニュースサイトの途中までニュースを読める様にしておき、一番気になる部分については「続きをアプリで見る」などのように限定し、アプリへ誘導したり、スマホゲームの課金アイテム限定のような表記で特別感を煽り、購入を促す手法は数多く存在しています。
禁止、限定されたらかえってやってみたくなってしまうのは仕方がありませんが、くれぐれも法律に触れない程度の行動に留めるようにしましょう。