日々の生活内での葛藤と認知的不協和
2020.4.28
日々の生活内での葛藤と認知的不協和

こんにちは。

現在ダイエットをしている最中ですが、元々甘党の私には中々に辛いものがあります。

お菓子やスイーツを食べると直ぐにお肉がついてしまうので、頑張って我慢していますが、スーパーで割引のスイーツなどを見かけるとつい手が伸びてしまいます。

「安かったから買わないともったいない」と思ってレジに持っていきますが、この様な日々の生活の中の葛藤には認知的不協和と言われる、心理的な理由があるのです。

認知的不協和とは

認知的不協和とは、アメリカの心理学者により提唱され、「自身の中で発生した矛盾について不快感を感じ、これを解消するために、自身の態度や行動を変更する」ことです。

これの実験として、上記心理学者は単調作業と報酬に関する下記実験を行いました。

フェスティンガーの実験
上記の煙草の例は、対照実験をすることが難しいため、認知的不協和の提唱者フェスティンガーは以下の実験を考案した。フェスティンガーは、単調な作業を行わせた学生に対して報酬を支払い、次に同じ作業をする学生にその作業の楽しさを伝えさせる実験を行った。
この実験では、実際にはつまらない作業という認知と矛盾する楽しさを伝えるという認知から不協和が発生するが、報酬の多寡で楽しさを伝える度合いが異なる事を確かめた。
報酬が少ない学生は、報酬が多い学生よりも楽しさを伝える度合いが強く、割に合わない報酬に対して「本当は面白かったのかもしれない」と、認知に修正を加えて不協和を解消しようとする心理が強く働いているとした。
Wikipedia

日常における認知的不協和

冒頭でダイエットとスイーツについてお話ししましたが、これも代表的な認知的不協和の一つです。

これは、「スイーツが食べたい」という気持ちと「食べたら太ってしまう」という認知的不協和が発生していることにより不快感を感じている状態です。

この不快感を解消するために、「値引きされているのだから今買わないともったいない」や、「明日から頑張ればいい」などと自分に都合の良い理由をつけて不快感を払拭します。

他にも過剰摂取が身体によくないとされているお菓子やお酒、タバコなどについても身体によくないと分かっていても、「摂取し過ぎなければ大丈夫」や、「摂取しないとイライラするから仕方ない」など自分に都合のよい理由をつけて不協和を解消します。




認知的不協和を利用した商法

例えばダイエットの例ですと、「食べたい」と「食べたら太る」という認知的不協和が発生しています。

この「食べたら太る」を解消できたら何も考えずに食べることができるでしょう。

そのため、近年スーパーやコンビニで多く見られるのが、「カロリーゼロ」や、「糖質オフ」などの表記がされた食品です。

同じスイーツでも通常の物と「糖質オフ」の表記がされた物が並んでいたら、多くの方が後者に目を引かれると思われます。

同様にお菓子などでは、「人工甘味料や香料不使用」などの表記や、お酒では、「プリン体オフ」など認知的不協和を解消し購入を促す様な工夫がされていることがあります。

ダイエット中の私も例に漏れず、カロリーゼロのゼリーをたくさん食べて甘いものを食べたい欲を解消していますので、上手く狙い通りに動かされているなーっと感じました。

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