こんにちは。
やる気がないときに作業をはじめるのは、中々億劫で大変に感じたことはないでしょうか?
やる気がなくてもとりあえず動くことが大切ということは、下記でも紹介しておりますので参考にしていただけましたら幸いです。
ただ他にも効率の上がる作業の始め方はありますので見てみましょう。
これはドイツの心理学者が「人は目標に向けて行動するとき緊張感が生まれ持続するが、目標を達成することでその緊張感は解消される」という仮説を立て、記憶に関する実験を行いました。
その結果、作業を途中でやめた群と作業を最後まで終えた群では、記憶の想起にかかる時間が作業を途中でやめた群の方が早いことが分かりました。
つまり一見キリのいいところまで終わらせた方がいいように思えるかもしれませんが、心理学的には途中で一旦終わり、キリの悪いところから再開する方が記憶に定着していて効率がよいということです。
一般的にはツァイガルニク効果と呼ばれていますが、ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果と呼ばれていることもあります。
作業をキリのいいところまで終わらせず、途中で終わる方がいいことは前述の通りですが、実はこの効果は私たちの日常でも多く取り入れられています。
例えば、クイズ番組で「正解はCMのあと」のような文言を見かけたことはありませんか?
これも同様にCMの前に答えを言ってしまうと、番組に対して関心が薄れてしまうのです。
そのため、関心を常に番組に引き付けておくために、中途半端な状態で中断をすると考えられています。
同様に近年よく見かけるのが、電子書籍の「一巻まで無料」のような途中までタダで読めるシステムです。
これも無料で読める範囲まで読んだはいいものの、続きが気になって課金して読んでしまうという、ツァイガルニク効果を利用した商法だと思われます。
前述の通り人間はキリのいいところで終わらせた作業と、中途半端なところで終わらせた作業とでは、後者の方が記憶に残りやすいことが分かっています。
これはもちろん仕事や勉強においても大いに役に立たせることができます。
例えば勉強でキリのいいページまでやってしまうより、ページの半分など中途半端なところでやめてしまった方が、次の開始箇所を忘れないようにキリのいいところまで進めた場合と比較しても強く印象に残ります。
そして通常よりも強く記憶に残ったそのページのことを考えるようになり、「こうしたら上手く解けたのではないか」、「こういう解き方もあるかも」と再開までに思案し、結果的に再開時にやる気と実際の効率が上がっていると考えられます。
きれいにキリのいいところまで終わらせてしまうと、それまでのことは再開時まで忘れて別のことに考えが移ってしまうことでしょうからね。
仕事の場面でも同様に中途半端なところでやめることにより頭に残り、再開時までに「どうやったら効率的に出来るか」、「今度はここに気をつけよう」など効率アップに意識が向き、やる気も能率も上がると考えられます。
仕事や勉強で伸び悩んでいる人や、もっと上を目指したい人はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。