しっかりと自分の意見を言えていますか?同調心理
2020.4.15
しっかりと自分の意見を言えていますか?同調心理

こんにちは。

他人と意見が対立したときにあなたはどのように対応しますか?

説得して意見を押し通す、折れて相手の意見を受け入れる、折衷案を提案するなどが考えられると思います。

ただその決断も様々な環境要因で変化することもあります。

ある日の同調体験

ある日、複数人の友達と遊ぶときに、何をするかという話題になりました。

私はあまりお金を使いたくなかったので、誰かの家でゲームをしようと言おうとしました。

だがそれを言うよりも僅かに早く、「カラオケ!」と声があがりました。

その直後他の人も賛同をして、結局言い出せずにカラオケに行った経験があります。

実際に体験すると分かりますが、多数の意見を押し退けてまで自分の意見を言おうとすると、とても気力が必要になるのだと感じました。

その人の性格にもよると思われますが、私のように内向的、消極的、気を使いやすい人には多いのではないでしょうか。

実際の研究データ

ある実験では被験者1人に対して、1本の棒の絵と3本の棒の絵を提示し、3本の棒の内1本の棒の絵と同じ長さの物を選ばせて正解率を調べました。

同調心理

心理学の基本

被験者1人に対して質問をしたところ正解率はほぼ100%でした。

そこで被験者の他にもう1人、必ず誤答をするサクラを用意しました。

このサクラの後に被験者に回答をしてもらうと正解率は80%とやや低下してしまいました。

このように他人の考えと自分の考えに差が生じると自分の考えに過ちがあるのではと自信が持てなくなります。

さらに今度はサクラ数人の誤答の後に被験者に回答をさせたところ、サクラの数が増えるに比例して、被験者の誤答率も増えていきました。

ただ、サクラの誤答のパターンによっては、被験者の正解率は若干ではありますが、上がる傾向にあります。

例えばサクラ全員が同じ答えで間違うのと、全員がバラバラに間違えるのとでは、後者の方が被験者の正答率は上昇しました。

このことから全員が声を合わせた意見よりも、意見にばらつきがある方が自分の意見を言おうとする事ができます。

もちろん社会生活の集団の中での地位や性格、年齢や文化によって結果は十分に変わると思われます。

上司や先輩が声を揃えた意見に対して、別の意見を言うことは難しいでしょうからね。




同調圧力に屈するべきではない?

これまでの話のように「何して遊ぶか」や「棒の長さ」程度でしたら対して生活に支障はありませんが、支障をきたすような場面に遭遇したらどのように対処するのが正解なのでしょうか。

例えば会社の会議で、以前要件Aに決定したが全く違う内容の要件Bで決定をしたと話をされたときに、自分以外は後者の違う内容で決定をしたと言った場合に、自分の正義を突き通せるでしょうか。

例えエビデンスがあったとしても、その後の関係に影響が出ると考え、同調圧力に屈してしまうのではないでしょうか。

ただ私はそれも社会で生きるためには必要な選択だと思います。

これまでの会社勤めの中で自身の正義を貫こうとして、会社での居場所がなくなってしまったケースもありました。

それを考えたら多少のストレスを感じてでも、同調することも必要なのかもしれません。

ただ私は社内で陰険な関係になるのも、自分の正義を曲げることも嫌で、またこれがストレスに感じたことも影響し、1人でいること選びました。

1人でいることでそのようなストレスも回避できるため、二者択一を迫られてどちらも選べないというような方には合った生き方なのではないかと思います。

遅かれ早かれいつかは決断を迫られると思いますので、大変かもしれないけど自分を信じて頑張るか、同調し楽に生きるか、1人で気楽に生きるかを予め決めておくのもよいでしょう。

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