ただ元気がないだけ?取り返しのつかないことになるうつ病
2020.4.10
ただ元気がないだけ?取り返しのつかないことになるうつ病

こんにちは。

「何となくやる気がしない」、「布団から出るのが億劫だ」月曜日の朝などは誰しもが思うことだと思います。

これらの理由で会社を休むなんて連絡した日には「ふざけるな」と一喝されてしまうことでしょう。

ただ、その症状は本当にやる気がないだけなのでしょうか?

うつ病とは

誰しも嫌なことがあれば落ち込むし、何もしたくなくなってしまう人がほとんどだと思います。

一時的な気持ちの変化であれば一晩寝たり、時間とともに気持ちが回復していく傾向に
ありますが、うつ病の場合は気持ちの回復の兆しが少なく、一生続くのではないかという不安感や無気力感を1日中、それを最低2週間以上は感じ続けてしまいます。

この不安感や無力感を感じる自分に対して焦燥感なども付きまとい、不安のため夜も眠れないなどの睡眠障害、疲労感やだるさ、動悸など身体的症状も現れます。

またこれまで好きだった趣味に対しても無関心となり、生きる楽しさそのものを失ってしまうことも多く、より一層不安感や無気力感に拍車がかかってしまいます。

うつ病の原因

現代社会には朝の通勤ラッシュ、夜遅くまでの残業、人間関係など様々なストレスがあります。

これらのストレスに晒され続けることにより、脳の神経伝達物質の働きが悪くなり、喜怒哀楽のコントロールが出来ず、気持ちが不安定になってしまうと言われています。

うつの初症状が出ているにも関わらず毎日会社へ通っていて、いつものように会社へ行こうとしたら、ある日突然家のドアが開けられずにその場で座り込んでしまうという話も多くありますので、「何か変かな?」と思ったら休養を取ったり、カウンセラーさんに相談するようにしましょう。




うつ病かなと思ったら

「最近気分が優れない」、「何も楽しいと感じない」、「夜にしっかりと眠れない」などの症状が2週間以上続く場合は、一度心療内科や精神科を受診してみるのがよいと思います。

もしうつ病と診断されても適切な治療をすることによって多くの場合は改善に向かいますので、気軽な気持ちで相談をしてみましょう。

うつ病の治療では、薬物療法、認知行動療法、そしてしっかりとした休養を組み合わせて行います。

薬物療法では、抗不安薬や抗うつ薬を患者さんの体質や症状によって使い分け、不安感や無気力感の改善に用います。

認知行動療法では、カウンセラーさんが患者さんと日常生活や最近の辛いことのヒアリングなどの対話を重ねながら、問題を解決する方法を患者さんと一緒に探します。

また、うつ病を発症しやすい人の特徴として真面目な人や努力家という特徴があります。

そのような人たちは、しっかりとした休養を取るにあたり、「怠けている」、「みんなが働いているのに休んでいていいのか」と休養に対して罪悪感を感じてしまうケースもあります。

ただ、うつ病の治療において休養は何よりも大切なことですので、他のことは気にせず自分の体を休めることに専念することが重要です。

ただ、一部の企業ではまだまだ理解を得られず、「在宅でいいから働いて欲しい」や、「週に1-2日でもいいから出社して欲しい」と仕事を強いる場所もあります。

自宅や少ない日数ならいいというわけではなく、仕事のことを気にせずに休むということが重要なため、そのような申し出は断り、休養に専念してください。

またうつ病の診断をされた際に、診断書に休養をさせるように記載していただくこともできるため、それを会社に見せれば会社も無下な対応は出来ないため、不安な場合はカウンセラーさんに相談してみましょう。

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