悪口をいう人が嫌われる心理【自発的特徴変換】
2020.8.24
悪口をいう人が嫌われる心理【自発的特徴変換】

こんにちは。

私のビジネスパーソンの1人に、よく他のビジネスパーソンの悪口をいう方がいます。

話を聞いていると嫌な気分になるため、特に返答もせずにやり過ごしますが、なぜこうも自分以外の悪口にも関わらず嫌な気分になるのでしょうか。

これには自発的特徴変換という心理効果が関係していると考えられています。

自発的特徴変換とは

自発的特徴変換は、人が見たものとその場の雰囲気が直結する傾向にある心理効果です。

有名な例として、結婚式でたまたま出会った人同士がさらに仲良くなることが多いですが、これは結婚式という楽しい雰囲気の中で異性に出会うことで、その異性と一緒にいると楽しいと感じるからと考えられています。

逆にお葬式の中で出会った異性と結婚したという話は、あまり聞かないのではないでしょうか。

これも結婚式と同様に、お葬式のような陰鬱な雰囲気の中で異性と出会っても、楽しいという気持ちを感じることがないためです。

自発的特徴変換に関する実験

アメリカの大学で自発的特徴変換を実証しようと、人の行動と印象に関する実験を行いました。

被験者には、悪口を言っている映像を見せ、その映像では、AさんはBさんについて「Bはとにかく動物が嫌いで犬を見かけると蹴るような奴だ」と言っています。

これについてどちらにネガティブな印象を持つか調べたところ、実際に犬を蹴っているBさんではなく、Bさんの話をしているAさんの方がネガティブな印象を抱くことが分かりました。

これは自発的特徴変換により、その場の最悪という雰囲気とそれを話しているAさんが結びついてしまったため、このような結果になったと考えられています。




自発的特徴変換を利用して人に好かれる方法

自発的特徴変換により人はその場の雰囲気を、見えている人物に投影する事が分かりました。

これを利用し、楽しい雰囲気のお店で異性と過ごす事で、楽しい雰囲気がそのまま自分の印象として投影されるため、異性からもいい印象を得られるでしょう。

また自分が聞き役に徹し、相手に楽しい話をさせるのも効果的です。

人は基本的には話を聞いてもらいたい傾向にありますので、相手は話を聞いてくれる自分と話す事が楽しいと感じるようになり、楽しい雰囲気を感じてもらえる事でしょう。

また、話の中で第三者のことを褒める事で、悪口の時とは逆にいい印象を持ってもらえることもあります。

このように自発的特徴変換は上手に使うことで自分の価値を高めることに繋がりますので、ぜひ積極的に試してみてくださいね。

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