勉強・スポーツ・仕事全てに応用可能なインターリービング学習
2020.8.18
勉強・スポーツ・仕事全てに応用可能なインターリービング学習

こんにちは。

かっこいい演奏者に憧れて毎日楽器の練習をしていますが、早くも挫折しそうと感じています。

毎日続けることが大変、練習したことがなかなか身につかないなど、これらの悩みは学生さんの勉強や部活動、社会人の仕事にも通ずるところがあるのではないでしょうか。

私と同じような悩みを抱えている人は、ぜひ新たな勉強法であるインターリービング学習を試してみませんか。

インターリービング学習とは

学校の勉強にしろ部活動の練習にしろ、一般的には同じことを繰り返し行い、身につけていく反復練習が多いと思われます。

同じことを何回も行うため短期間で集中的に覚えられそうな気もしますが、短期間で覚えたことは比較的持続せず、このことはエビングハウスの忘却曲線という概念からも読み取ることができます。

忘却曲線というのは簡単に言うと勉強したことも復習をしないと忘れてしまうということです。

日本の多くの学習は短期間で集中的に行い、次の範囲にいくというやり方のため、次の範囲を勉強中に前の範囲を忘れてしまうということは、よくある話だと思われます。

一方インターリービング学習では、1つのことを集中的にやるのではなく、逆に様々なことを一度に行う勉強法です。

英語のリスニングだけではなく、同時にライティングやリーディングも行い、違うものではあるが関連性のあるものも挟むというのがインターリービング学習です。

これにより持続的に同じ学習を行うことが出来、忘却しづらい学習が出来ると考えられます。

インターリービング学習に関する実験

インターリービング学習に関する実験は多くあり、どれもインターリービング学習を肯定するような結果が出ています。

その中でもより大きな結果を残した南フロリダ大学の実験について見てみましょう。

学生126名を2グループに分け、数学の勉強方法の違いとテストの結果の関係性について調査をしました。

片方のグループには、数式を一つ一つ覚えてもら反復学習を実施し、もう片方のグループには、様々な数式を同時に覚えてもらうインターリービング学習を実施しました。

その結果翌日のテストでは、インターリービング学習を実施したグループの点数が約25%高く、さらに1ヵ月後のテストでは、インターリービング学習をしたグループの方が、約75%も点数が高いという結果になりました。

このことからインターリービング学習は短期的、長期的においても有効な学習方法と言えるでしょう。




インターリービング学習はモチベーションの維持に最適

1つのことを繰り返し行う反復学習は、よっぽどストイックな人でない限り、集中力が切れ、飽きてしまいモチベーションを保てないことが多いことでしょう。

一方インターリービング学習では様々なことを同時に行うことにより、脳に刺激が加わって活性化しやすくなり、飽きの防止、モチベーションを維持したままの学習が可能とされています。

さらに忘却曲線でも触れたように、長期的な勉強により、記憶に定着しやすく、忘却しづらい知識として残すことが出来るでしょう。

もちろん勉強だけでなく、スポーツや音楽の練習にも当てはめることが出来ます。

野球の練習もバッティングの練習だけ集中的にやるのではなく、守備や投げ込みなど色々と幅広い技能を織り交ぜて練習した方が、それぞれを一つずつ行った時よりも習熟度も大きく変わると言われています。

色々なことを織り交ぜて楽しく結果を残したい人はぜひ試してみましょう。

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