こんにちは。
仕事や友達付き合いにおいても、人と一緒に過ごすということはお互いに様々な意見があり、時には意見が衝突することもあるでしょう。
意見が衝突した時の対処法は人により様々で、対立が嫌だから相手に合わせたり、自分の意見を曲げたくないから相手を説得したりすることでしょう。
この相手を説得するという行為は、捉え方によっては相手の意見を否定することにも繋がりますが、否定をされたと感じにくい説得方法があったらいいと思いませんか。
相手と意見が違う場合に、すぐに違うと反論をしてしまうと、相手も自分の意見を否定されたことに対して「ムッ」と思ってしまいますので、すぐに否定するのではなく、「なるほど、そうですね」のようにまずは相手の意見をしっかりと受け止めてあげることが大切です。
このように相手の意見と可能な限り衝突をしないようにする話し方をクッション話法と呼びます。
人は自分に同調してくれる人には好感を抱き、否定的な人を嫌う性質がありますので、まずは同調することが大切です。
また、クッション話法はその後の切り返し方により、様々なバリエーションがあります。
その1つとしてイエスバット法というものがあり、相手の意見に対して同調した後、「しかし」や「ですが」のような接続詞を使い、自分の意見を伝えるという話法です。
相手の意見に対して、「その気持ちも分かるよ」と同調し、「しかし、私はこう思うよ」と自分の意見を伝えたい場合に有効です。
ただ、イエスバット法で使われる「しかし」という言葉は、心理学の研究では相手に不快感や警戒心を与えるという研究結果もありますので、ついつい簡単に使ってしまいがちですが、以下のイエスアンド法などの方が信頼関係が確立できていない場合は、対立が少なくよいかと思われます。
イエスアンド法は、相手の意見に対して同調した後、「つまり」や「ですので」のような接続詞を使い、否定をすることなく、相手の意見の延長であるかのように自分の意見の説明に持っていく話法のことです。
相手の意見に対して、「その気持ちも分かるよ」と同調し、「つまりこういうことだね」と少しづつ自分の意見に繋げることも出来ます。
否定をしないことで、警戒心を持たれにくくし、相手に自分の意見を受け入れてもらいやすくなります。
これは相手を否定しないことで、相手との心の距離もグッと縮まりますが、よりコミュニケーションを意識したクッション話法にイエスハウ法というものもあります。
Howとは「どのような」や「どうやって」という意味であり、相手の意見に同調した後、自分の意見を伝えるのではなく、さらに相手に意見を求めて、相手の考えを聞き出す話法です。
主に相手の否定的な意見に対して、「その気持ちも分かるよ」と同調し、「それではどのようにしたいの?」と相手の希望を聞き出すような場面で特に有効です。
これは商談の中で使われることが多く、相手の否定的な意見を潰していくのに効果的です。
クッション話法の様々なバリエーションを活用し、相手に納得されやすい話し方を身に付けることが出来れば、仕事でもプライベートでも柔軟に活かせると思われますので、ぜひ覚えておきましょう。