こんにちは。
私は業務委託で働いているため、ボーナスというものはありませんが、知り合いは正規雇用の会社員のためボーナスをもらっています。
ただこのもらったボーナスは、なぜかすぐに使ってしまい、なくなってしまうというのです。
これは給与以外で得たお金は雑に扱いがちになるハウスマネー効果の影響であるとされています。
一般的にお金の価値は1万円なら1万円の価値にしかならないことは言うまでもありません。
しかし人は、お金を得た状況により、その価値に無意識に優劣をつける傾向があります。
例えば毎日学校終わりにバイトして貯めた5万円は、たくさんの苦労の末に手に入れたお給料なので、思い入れがあり大切に使おうと思うのではないでしょうか。
しかし、ギャンブルや賞与で手に入った5万円は、何も苦労をせずに手に入ったお金ですので、特に何も感じることはなく、仮に使ってしまっても「もともと幸運で手に入ったお金だしいいか」、「臨時収入は働いて得た分じゃないし」のように感じる傾向にあります。
実際に行動経済学の実験でも、苦労して少しずつ稼いだお金よりも、幸運で手に入ったお金のほうが、一度に使われやすいという結果が出ています。
このことから自分で頑張って稼いだお金は大事にし、臨時収入は散財しやすいことが分かります。
2009年に支払われた定額給付金を皆様は覚えていますでしょうか。
給付対象者1人につき12,000円、65歳以上の者及び18歳以下の者に8,000円加算された20,000円が支給された定額給付金のことです。
当時は学生で、普段のお小遣いでは買えない脱毛器を買ったのを今でも覚えています。
自分のお金では絶対に買わなかったであろうものを買ったと言うことは、やはり当時からハウスマネー効果が色濃く働いていたのだと思われます。
ただ、私が大人になり働くようになってからもらった10万円の給付金については、今でも一切手をつけていません。
最新のMacBookの購入資金の足しにしたり、回転寿司で200円皿を食べたいなどの考えはありますが、中々思い切って使えない状況です。
これは私が大人になりお金を稼ぐことの大変さを身を持って知ったから、乱雑に使えないのだと思われます。
ハウスマネー効果では同じ金額でも入手方法によってお金の優劣をつけますが、私の中ではどのお金も一律で同じ価値をつけているのでしょう。
つまり、全ての人がハウスマネー効果を受けると言うわけではなく、守銭奴、薄給、幼少期の貧乏な経験などの様々な要因が、ハウスマネー効果を打ち消しているのだと考えられます。
お金を貯めたいけどついつい使ってしまう人は、「幸運で手に入ったお金だから」と考えずに自分の目標のためにしっかりと貯金が出来るように、この記事のことを覚えておいてくださいね。
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