レベルの高い環境と低い環境、身を置くならこっちがベスト!
2020.7.18
レベルの高い環境と低い環境、身を置くならこっちがベスト!

こんにちは。

スポーツ漫画の王道として、弱小校にすごく上手な1年が入学し、部を成長へと導くというものがあります。

この場合、この1年生の子に対して「弱小校だからエースになれる」、「強豪校に行ったら大したことはない」、「弱小校では成長できない」などネガティブな印象を抱く方もいることかと思われます。

しかし心理学においては、自分のレベルよりも高い環境に身を置くことで、逆に能力が向上し辛いという小さな池の大きな魚効果というものもあります。

小さな池の大きな魚効果とは

小さな池の大きな魚効果は、所属する集団のレベルが高すぎると、「自分は能力がある」という自己肯定感や自信などの有能感が薄れてしまう心理効果です。

簡単に言うと自分の学業レベルよりも極端に高い学校に身を置くと、自身の能力が低下するという考えです。

レベルの高い集団の中の並みな存在になってしまうよりも、レベルの低い集団の中の大きな存在になったほうがモチベーションが上がり、結果的に自身の能力が向上する傾向があります。

また、ここでは学業における能力について使われていますが、もちろん仕事や部活などに当てはめて考えることも出来ます。

小さな池の大きな魚効果の具体例

例えば学業の場合は、頑張ってレベルの高い学校に合格し、最初は頑張ろうと意気込んでいましたが、周りのレベルの高さゆえに頑張っても成績が中間くらいで停滞し、やる気を失ってしまいます。

逆に頑張らずにレベルの低い学校に合格し、周りのレベルの低さから頑張った分だけ学年での順位が上がるため、モチベーションが上がり、結果相乗効果で学力が向上し続けると考えられています。

仕事においては、これまで自分の中では出来て凄いと思っていたことが、レベルの高い環境では出来て当たり前であり、さらに上の仕事を求められ、力が及ばないことにモチベーションが下がってしまうことでしょう。

レベルの低い環境に身を置くと自身の仕事のレベルが高く評価され、モチベーションの向上に繋がると考えられます。

また、自身の仕事を教える機会も増えると思われ、教えるためにさらに仕事に対して理解を深め、結果仕事の質の向上が期待されます。




小さな池の大きな魚効果は必ず起きるとは限らない

レベルの高い集団の中で並みな存在でいると、自信を失ってしまい、モチベーションの低下、結果として能力が停滞してしまうと考えられていますが、人により逆のパターンにもなりえます。

中にはレベルの高い周囲の人間を見て刺激を受け、「負けるか」と目標に出来るような人もいます。

また学業に関して言えば、レベルの高い進学校には優秀な先生が多くいたり、授業のレベルが高かったりと、周りの環境が学力を上げやすいものになっていることもあり、能力の向上に繋がりやすいと考えられます。

これまではレベルの高い環境に身を置くことで刺激を受け、能力が向上すると思われていましたが、逆に自信を失ってしまい、能力が停滞することもありますので、自身の性格を見つめなおし、身を置く環境を選ぶようにするのがよいでしょう。

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