こんにちは。
今日の3時のおやつは新商品の抹茶のパンケーキにしましたが、皆様は何を食べられましたか。
ポテチ、ケーキ、チョコなど様々な選択肢がありますが、1つだけで満足出来ますか。
よく甘いものとしょっぱいものを交互に食べると美味しさが増すというお話もありますが、これはただの好みの問題ではなく、限界効用逓減の法則が働いていると考えられます。
限界効用逓減の法則は経済学の概念の1つで、一般的に財の消費量が増えるに比例し、財の追加消費分から得られる効用は減少するという考え方です。
少し難しいので、よく例に出されるビールの例を見てみましょう。
例えば夏場に頑張って働いた後にキンキンに冷えたビールを飲んだら、言い表せない程美味しいと思いませんか。
おそらく最初の1杯目は幸せ一杯に飲み干してしまいますが、2杯目3杯目と数を重ねるうちに、美味しさと一緒に感動も薄れていることでしょう。
一般的に言われている「慣れ」というものの多くは、これに該当すると考えられています。
そのため、この「慣れ」を防ぐために、お菓子は甘いものとしょっぱいもののように異なる味覚の組み合わせが、3時のおやつをより幸せな時間にしてくれると考えれています。
限界効用逓減の法則について、ビールやお菓子の例を見てきましたが、食べ物以外ではどうでしょうか。
例えば、好きな人と付き合えたばかりの時は毎日が楽しく、全てのことが新鮮に感じたのではないでしょうか。
しかし、何年も顔を合わせているうちに慣れが生じてしまい、最初程の新鮮味は感じられないことでしょう。
歳を重ねてからの熟年離婚は、まさに限界効用逓減の法則によって慣れが生じてしまったために起こるとも考えられています。
ただ、全ての物事に対して限界効用逓減の法則が働くとは限りません。
この記事を読んでいる多くの方は、日々「宝くじで3億円当たったら何に使おうか」と思いを馳せているお金持ちではない方と思われますが、そんな3億円を何度も持ってこられてうんざりしてしまいますか。
おそらく多くの方が「そんなことはない、もっと持ってきて」と思うのではないでしょうか。
このように、どれだけもっていても限界効用逓減の法則の効果が低いままの物も存在します。
これは一般的に手に入りやすい物は限界効用逓減の法則の効果が高く、希少性の高い物の限界効用逓減の法則の効果は低いと言われています。
そのため、石油王や大手企業の社長に同じように3億円を渡しても、皆様と同様に目をキラキラさせることはないでしょう。
何を希少と捉えるかは人それぞれで、自分の持っている物に高い価値を感じる人もいるので、自分が何で幸福を感じることが出来るのか、一度考えてみるのも面白いかもしれませんね。