断捨離ができない人必見!物が捨てられない原因はこれ!
2020.6.30
断捨離ができない人必見!物が捨てられない原因はこれ!

こんにちは。

私の家は服、布団、机、生活に必要な洗剤やシャンプーなどの生活雑貨、PC以外は基本的にありません。

これはお金がない時に生活費として使うために売ったということもありますが、私にとって物を持つことが、精神的に負担に感じてしまうため、極力減らすようにしているからです。

そのため、日頃からついつい増えがちな物をこれ以上増やさないように、物を1つ買うごとに1つの物を手放すようにしています。

しかし、多くの方は私とは逆で、自分の物はあまり手放したくない傾向にあるようです。

これは心理学で言う所の保有効果が働いていると考えられています。

保有効果とは

保有効果は1970年頃に、経済学者のリチャード・H・セイラーによって提唱された、自分が所有するものに対して、高い価値を感じる、または高い愛着を感じ、手放したくないと感じる心理現象のことです。

保有効果には高い価値を感じる他にも、人の持つ新しいものを得られるメリットよりも、現在持っているものを失うことや、環境が変化することによるデメリットを大きく感じる点も関係していると思われます。

保有効果に関する実験

行動経済学者のダニエル・カーネマンは、保有効果に関して下記の実験を行いました。

被験者である学生を無作為にAとBグループに分け、Aグループの学生には大学のロゴが入ったマグカップをプレゼントし、Aグループの学生に「このマグカップを売るとしたらいくらで売りますか?」と質問をしました。

一方Bグループの学生には同じマグカップを提示し、「このマグカップを買うとしたらいくらで買いますか?」と質問をしました。

結果それぞれのグループの学生は下記の回答をしました。

Aグループ:約7ドルで売る
Bグループ:約3ドルで買う

マグカップの相場は約6ドル前後で、Aグループにとっては手に入れたばかりの物ですが、手に入れていない状態であるBグループと比べると、価値観は2倍以上違うことが分かりました。

このことから、自分の持ち物には価値を見いだす傾向があることが分かりました。




保有効果と2つの心理効果

それではそもそもなぜ保有効果が発生するのでしょうか。

これは人の持つ損失に対する恐怖と現状維持をしたいという心理が関係していると思われます。

まず、損失に対する恐怖というのは、最初の方でも触れた、人は得られたメリットよりも失ったデメリットの方を強く感じてしまうという心理のことです。

もう1つの現状維持をしたいというのは、保守性バイアスという新しいことよりも、これまでのやり方や慣例などを維持したいと思う心理のことです。

これらの心理効果により、「この物にはたくさん思い入れがある」、「これを手放したことによってあとで不便を被るのではないか」などの捨てる前の葛藤が生まれるのではないかと考えられています。

確かに私も手放したものを後から買い直したこともあり、客観的に見たら損をしていると思われますが、買い直すまでの期間は物を減らせていい気分でいられたことや、買い直すことにより新しい物を試す機会が出来て、楽しむ機会が出来たと考えることも出来ます。

物を手放したり、買い直したり、それによってどう考えるかはその人次第ですので、結局は断捨離をする当人がどのように生活をしていきたいかが大切だと思われます。

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