こんにちは。
私は1日に必要な野菜を摂取するために「1日分の野菜」という野菜ジュースを摂取しています。
この商品を見たことある人ならすでにご存知かと思いますが、この商品のパッケージには、「1日分の野菜」、「30種の野菜」、「350g分使用」などの表記がされており、現代人に必要な野菜がこれ一本で取れる程、栄養価が高いように感じられるでしょう。
これは、身近なイメージを使って例えられたものは、心理的錯覚を起こしやすいという心理効果を利用しているのです。
シャルパンティエ効果は、人の感じる重さの感覚が、視覚やイメージの影響を受け、物理的に重さが等しい物でも体積が小さい方が軽く感じられる心理効果のことを指します。
例えば、5kgの羽毛布団と5kgの鉄では、重さは等しいはずなのに、5kgの鉄の方が重そうに感じてしまいませんか。
このように人は、自身のイメージに引っ張られ、現実で誤った評価をしてしまうこともあります。
ちなみにこれは、当人がイメージしやすいものでないと効果が薄く、5kgの羽毛布団と5kgのフィラメント糸と言われてもピンと来る人は少ないと思われます。
ちなみによく敷地面積の比較対象に使われる東京ドーム◯◯個分という表現は、実際に行った記憶がないため、私はピンときていません。
1.多くの人が分かるようなもので例える
例えばビタミンCのサプリメントの広告文として、「レモン1000個分のビタミンC」というものがあったら何となく効きそうな気がしませんか。
これはビタミンCが多く含まれていそうな食品=レモンという共通認識があるため、イメージがしやすいことによります。
これが、「ブロッコリー1000個分のビタミンC」だったらどのように感じるでしょうか。
基本的にはブロッコリーの方がビタミンCを多く含んではいますが、「ブロッコリーのビタミンCってどれくらい?」、「効果あるの?」とイメージがつかめず、購買意欲が低下してしまうと思われます。
2.大きな数字を使用する
例えば私が愛飲している「1日分の野菜」にはβカロチンが5432μgも入っています。
なんかすごく栄養価が高そうに感じませんか。
これがβカロチンが0.005432g入っていると記載されていたらどうでしょうか。
前者と内容量自体は変わらないのに、凄く少なく感じませんか。
この様に数字が大きい方が人は魅力を感じやすいため、ほとんどの栄養価を押す食品では、「mg」や「μg」が使われる傾向が多いようです。
3.具体的な数値を記載する
私が愛飲している「1日分の野菜」は、98%の管理栄養士の方が推奨していると表記がされています。
100%中98%の人が推奨しているなんて、なんか凄そうに感じませんか。
これが管理栄養士の方が推奨とだけ記載されていたら、どうでしょうか。
前者の方がより凄さが伝わりやすいと思いませんか。
具体的な数字を使用することにより、人はどのくらい凄いのかが簡単にイメージできるため、「通常品よりカロリー50%オフ」や、「前作よりもさらに2倍の性能アップ」など、どの程度の変化が生じたかを記載することが有効とされています。
いかがでしたでしょうか。
具体的な数値を使い、ターゲットに分かりやすい魅力的な商品をPRするようにしましょう。