こんにちは。
私は家での作業が飽きた時に、気分を買えるためにスタバで作業をすることがあります。
スタバに行ったらとりあえず席を確保して飲み物を買いに行くのですが、ショートでも300円前後する高級品はもうちょっと稼げるようになってからと決めているので、200円のりんごジュースしか飲みません。
割と私の場合は特殊ですが、多くの人はトールサイズを注文するのではないでしょうか。
これはショートでは足りないかもしれないし、グランデでは余らせてしまうかもしれないと考えてしまうゴルディロックス効果が働いていると考えられています。
ゴルディロックス効果は、3種類のものがあった時に、基本的に真ん中のものを選んでしまう心理のことです。
これは真ん中の物が丁度よいものだと感じるため、多くの人が真ん中を選んでしまいます。
冒頭の例では1サイズ多いですが、一般的にはSMLの3サイズのことが多いでしょう。
Sでは足りなくなるかもしれないと考え、Lだと飲みきれないかもと思い、真ん中のMが選ばれる傾向にあります。
これはサイズだけでなく価格帯においても傾向がみられます。
例えば、飲食店の松竹梅の中から選択するときも竹が選ばれる傾向にあります。
高いもの=いいものと認識はしているが、一番高いのは贅沢すぎる、しかし安いものは安かろう悪かろうや粗悪品の可能性も思い浮かび、結局真ん中の竹が選ばれることが多いようです。
実際に大中小や、松竹梅のように3つからどれを選ぶかという実験を行った結果、それぞれ2:5:3の割合で中や竹の真ん中の品物が選ばれることが多いことが分かっています。
ヨーロッパの童話である、「ゴルディロックスと3匹のくま」というお話が元となっていると言われています。
ゴルディロックスという少女がくまの家に入り、3つあるスープの中から、熱すぎず、冷たすぎず、ちょうどよい温度のスープを飲み、3つあるベッドの中から、硬すぎず、柔らかすぎず、ちょうどいいベッドで寝てしまうというお話です。
この童話は比較的有名で、ゴルディロックス=丁度いいという認識が生まれるようになり、人が真ん中を選びやすい心理にも名前がつけられたと考えられています。
前述の飲み物のSMLや松竹梅の様に市場には様々な3種類が存在しています。
そして、真ん中が売れやすいということは、売りたいものを真ん中の価格帯に持ってくることで理想通りに物が売れるとも考えられます。
例えば本当に売りたい10000円の商品があったとしたら、それよりも安い商品と高い商品を用意すれば、傾向上売り上げは上がると考えられます。
もしかしたら飲み物のサイズや松竹梅にしろ、初めから売りたいのは真ん中であり、後から上下のグレードを足したのかもしれませんね。