こんにちは。
突然ですが皆様は、この世で大変な職業は何だと思いますか?
働く以上どの様な職業でも大変なことに違いはないと思いますが、様々な企業が様々な観点から大変な職業ランキングを掲載しております。
大変というと漠然としたイメージですので、ある企業がリサーチした早死にするであろう職業ランキングに着目して見ましょう。
そこでは、人間の身体に大きなダメージを与えるであろう項目をピックアップし、職業と結びつけていました。
ランキングでは、主に身体に負荷のかかる「長時間同じ姿勢で同じ作業をする」と、主に心に負荷の大きい「ノルマや納期が厳しい」という点から、プログラマや広告代理店の営業職、タクシー運転手やチェーン店の雇われ店長などが上位を占めていました。
どれも長時間同じ様な姿勢で仕事をしたり、ノルマや納期が厳しそうなものばかりで頷ける結果だと思いました。
しかし私は、早死に以前に業務量や責任が大き過ぎる時に起きる、燃え尽き症候群の心配をしてしまいました。
別名バーンアウトとも呼ばれており、多大な業務量、大き過ぎる責任などが原因となり、これまで頑張ってきた仕事も手につかなくなってしまい、何もする気力が起きない様な状態のことを指します。
仕事に対して真面目な人、特に能力のある方に多く見られる傾向があります。
一般的に真面目で仕事が出来る人のところに、ついつい仕事を頼んでしまう傾向にある現代社会のあり方がそうさせてしまっているのだと考えられます。
実際に私が在籍していたWeb制作会社でも、ディレクション、コーディング、プログラミング、営業、新人教育など、何でもできてしまう人のところに仕事が集中してしまい、身体を壊してしまっていたこともありました。
限度を超えた仕事量や責任を強要してくる会社で働いている、残業などで十分な休養が取れていない人は注意が必要です。
主に心的疲労感や空虚感、これまで出来ていたことが出来ない自分への自己嫌悪や焦燥感などうつ病に近い症状が見られます。
ただうつ病は気分の落ち込みや憂うつ感、自分への負の感情が強い傾向に対して、燃え尽き症候群では、「なんで自分がこんな目に」と激務や責任を押し付けた上司や会社に対しての怒りの気持ちが強い傾向があります。
他にも一生懸命やってきた仕事に対して手抜きをしてしまったり、気持ちが会社に向かわなくなってしまい欠勤を繰り返すこともあります。
燃え尽き症候群になりやすい人の特徴として、真面目な人という特徴を挙げましたが、その中でも全ての責任が自分にあると思ってしまう様な人は要注意です。
例えば、営業先でミスがありお客様に怒られてしまったとします。
この時に、お客様からの苦情を営業マンの自分ではなく、自分個人の人格に向けられていると感じてしまう様な人は要注意です。
お客様は営業マンの自分に苦情を、もっと言うと営業マンの自分を通して会社へ苦情を言っているのであって、自分個人の人格へ言っているわけではありません。
しかしここを切り分けて考えられず思い悩んでしまう方もおり、その様な方は日頃の業務過多も重なり危険だと思われます。
燃え尽き症候群を回避するために、忙しすぎない会社を選ぶことも大切ですが、叱咤の様なストレスを感じる場面で、個人の人格を否定されていると考えてしまう真面目過ぎる思考も、もっと柔らかく出来たら理想的だと思います。