誤った自己分析【レイク・ウォビゴン効果】
2020.5.16
誤った自己分析【レイク・ウォビゴン効果】

こんにちは。

私はWebのお仕事を始める前は、ハローワークの訓練校に通い、HTML、CSS、Photoshopの操作などの必要なスキルを学んでおりました。

訓練校は1クラス30人の集まりで、訓練校のカリキュラムに沿って皆で学んでいきます。

もちろん年齢層もバラバラで、習熟度にはバラツキもあったかと思います。

でも不思議と自分は下の方ではなく、中の上くらいだと信じ切っており、疑いもしませんでした。

おそらく他の受講者と比べて若く、習熟度が高いと思っていたのだと思います。

しかし、いざ卒業制作のプレゼンになると、皆がみんな私よりも高評価の作品を作成しており、必然的に私の評価は下の方となってしまいました。

自分の驕りが招いたことですので仕方がありませんが、この「何となく自分は上位にいる」という考えは正さないと、今後更に痛い目を見るだろうと痛感しました。

しかしこの考えは実は多くの人が無意識に持っているものなのです。

甘い自己分析とレイク・ウォビゴン効果

はじめに、私が感じていた「何となく自分は上位にいる」という考えは約98%の人が持ち合わせていることが分かっています。

つまり多くの人が昔の私と同様に自分に対する誤った評価をしていることになります。

例えば運転に関する10段階評価のアンケートを普段から車に乗る人達に実施したところ、「自分は運転技術がある方」に6〜8と答えた人が概ねほとんどを占めていました。

自分だけは大丈夫という根拠のない自信を持った人の集合体こそがレイク・ウォビゴン効果と言えます。

レイク・ウォビゴン効果の問題点

レイク・ウォビゴン効果では自分のことを過大評価をしてしまう傾向があるため、変な自信が付いてしまいます。

そのため、自分の意図しないことが起こった時や失敗体験によるダメージは、人並み以上に大きいと考えられます。

上記の運転のアンケートの例ですと、自分の運転技術に自信があったのにも関わらず事故を起こしてしまったら、常に事故の可能性を視野に入れて運転をしている方が事故にあった時よりも、ショックが大きいと考えられます。

他にも会社のために頑張ってきたと自己評価をしている人が、ある日突然戦力外通告を受けてリストラにあったら、何となくで仕事をしてきた人よりもダメージが大きいでしょう。

このように自己評価の高さゆえの横着の他に、失敗体験時のダメージも大きいことが問題であると考えられます。




レイク・ウォビゴン効果に陥らないためにすること

根拠のない自信を捨て、謙虚な姿勢で物事に取り組むのがよいでしょう。

横着せずに物事の基本からしっかりと丁寧にこなすことにより、丁寧な仕事、それを見た上司の評価にも繋がることも考えられます。

他にも自分の思考について主観的になり過ぎずに、客観的に自分自身の思考を見るクセをつけるのも効果的でしょう。

よほどストイックな人でない限り、どうしても自身の評価については甘くなってしまいますので、目標とそれに対する客観的自分の立ち位置を常にはっきりさせておくことで、明確な目標を持ち、何事にも迷わずに頑張ることが出来るでしょう。

もちろんこれらは私が天狗にならない様に気をつけていることであり、必ずしも正解というわけではありませんので、自分にあった方法を模索し色々試して見るのもいいかもしれませんね。

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