あなたは電車でどこに座る?座る位置とパーソナルスペース
2020.4.21
あなたは電車でどこに座る?座る位置とパーソナルスペース

こんにちは。

私は会社員時代に毎日のように電車に乗っていたのですが、乗る電車はいつも空いていて、次の次の駅くらいから混み始めていた気がします。

そのため、座る席はいつも選びたい放題でした。

しかし私を含め数人のお客さんはほぼ必ず、一番端の席に座っていました。

パーソナルスペースを守りたい

人間は範囲の差はありますが、パーソナルスペースというものを持ち合わせています。

パーソナルスペースとは心理的な縄張りのようなもので、このスペース内に他人が入るとストレスを感じる傾向があります。

またアメリカの学者さんの研究により、パーソナルスペースは大まかに4パターン存在するとされています。

・公衆距離
約350センチ以上。講演会、演説などでの距離で1対1のコミュニケーションはとりにくい。

・社会距離
約120センチ~350センチ。相手の身体に触れるのが難しい距離だが、相手とのコミュニケーションはとれる距離です。会社での改まった話をするときなどのスペースです。

・個体距離
約45センチ~75センチ。手を伸ばすと相手に触れる事の出来る距離で、友人や会社の同僚など親しい人であれば入っても不快にならない距離です。

・密着距離
約0センチ~45センチ。家族や恋人など特定のごく親しい人だけが許されている距離で、それ以外の人が近づくと不快感を感じてしまいます。

電車内のお客さんは特に親しい関係でもありませんので、最低でも120センチは距離を取りたいと言えます。

ただ、四方にお客さんがいる中で、前後左右全てに気を張るのは大変なので、物理的バリアとして座席の端っこを好む傾向にあります。

そのため、満員電車のような人と人が密着するような状態は自身のパーソナルスペースに他人がいて、とてもストレスに感じてしまいます。

あえて真ん中に座る人

多くの人が端に座るとお話ししていますが、全員が全員端の席を目指している訳ではありません。

多くは見受けられませんでしたが、ガラガラの電車内で真ん中に腰を下ろす人もいました。

これは諸説ありますが、パーソナルスペースが狭く、オープンな心の持ち主だと考えられています。

自分の心理的縄張りを守りたいという気持ちは少なく、それよりも広い椅子の真ん中でゆったりとしたい気持ちの方が強いのかもしれませんね。




端に座るのは日本人の国民性

諸説ありますが、例えばアメリカ人は自分とは特に関わりのない他人でも、比較的フレンドリーに接するイメージはありませんか?

これは関心ごとが相手に向いている外交的な国民性が関係していると思われます。

一方日本人は、相手よりも自分に矢印が向いている内向的な性格の人が多く、このことが端に座る行動に関係していると考えられます。

実際に電車内で真ん中に座っていて、端の席が空いたから端の席に移動して座り直す人も多いですので、やはり日本人の多くは自身のパーソナルスペースを守りたいのだと感じました。

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