あなたは駅で倒れている人を助けられる?傍観者効果
2020.4.16
あなたは駅で倒れている人を助けられる?傍観者効果

こんにちは。

首都圏に住んでいて会社に勤めている人の多くは、日々電車やバスを利用して通勤をしていると思われます。

通勤途中の電車やバス内では様々な人が乗り降りをしておりますが、そんな中で明らかに体調が悪そうな人がいたら声をかけることは出来ますか?

多くの人は体調が悪そうくらいでは声なんかかけないと思われます。

では、実際に目の前でしゃがみこんでしまったり、倒れてしまった場合はいかがでしょうか?

傍観者効果とは

傍観者効果とは特定の事件について、自分以外の人物がその場に居合わせている場合、自分はその事件に率先して関わろうとしない現象です。

この時居合わせた人物が多ければ多いほど自身が関わる確率は低下します。

傍観者心理は主に、「他の人が関わらないのだからそんなに大したことではない」、「仮に関わらなかったことについて非難されても他の人も同様で合ったと責任が分散される」、「事件の収束のために行動を起こしたときに、変に目立って笑われるなどマイナスの評価を気にする」などの考えによって引き起こされます。

確かに人が常に行き交う新宿駅などで仮に人が倒れていても、「誰かが助けるだろう」、や「自分は大勢の一人なので仮にその人が一大事でも非難されることはない」と考えるのではないでしょうか?

仮に助けに行こうと考えても「あの人倒れてる人助けてるよー」などと茶化されたり、SNSに晒されたりとリスク面ばかりが先行し一歩を踏み出せないと思います。

これが人のいない無人駅とかであったら多くの人は助けに動けると思われますので、無意識のうちに他人の評価や世間体を気にしてしまうのだと考えられます。

傍観者効果と実際の事件

キティ・ジェノヴィーズ事件という殺人事件が1964年にニューヨークで発生しました。

被害者の女性の自宅アパート付近で暴漢に襲われた際に、彼女の叫び声により住民38名が異変に気づき、目撃していたにもかかわらず、誰も通報、助けに入りませんでした。

その後犯人は現場に戻り被害者の女性を再度強姦し殺害してしまいます。

この事件当初も38名もの人物がいることにより、強い傍観者効果が発生し誰も行動を起こさなかったのだと考えられています。




無理せず自分に出来ることをする

やらなくて後で後悔するよりも、少しの行動でも起こし、人のためになることをした方がいいとは思いますが、そのように単純に割り切って行動できる人はきっと少ないことでしょう。

なので無理な行動はせずに、自分にできる範囲の行動のみでよいと思います。

例えば仮に駅で人が倒れていたらその中心に飛び込んで助けるのではなく、駅員に知らせて代わりに助けてもらうだけでもその人は救われます。

それでも「そう言われても無理。。」と思う人も多いと思いますので、そのような人は特に無理をする必要はなく、同じ傍観者の誰かが助けてくれることに期待をするのもいいかもしれません。

だって無理なものは無理ですからね。

人助けは義務ではありませんし、過去の判例はないにしても「AED使用時に服を脱がされたら訴える」というSNS上での投稿があることからも、人助けには少なからずリスクが伴うと考えられます。

仮に私が人が倒れている現場に居合わせたら駅員を呼ぶなり、119するなりが限界だと思うので、冷たいと思われてしまうかもしれませんが、各々がそれぞれできる範囲の行動をするくらいの気持ちでいいと私は思います。

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