こんにちは。
突然ですが学生さん、社会人の皆さんはなぜ学校や会社に行っているのですか。
「たくさん勉強していい大学に入るため」、「友達と会えるから」、「生活のため」、「仕事にやりがいを感じているから」など人によって様々な意見があるかと思われます。
どれも正解ではありますが、自発的な動機の方が夢中になりやすく、消極的な動機ではモチベーションを維持しづらい傾向にあります。
そのため自発的な動機に結びつけて、モチベーションを高めることに繋がるエンハンシング効果を学んで活力に満ちた生活を目指してみましょう。
心理学上では何か物事に取り組むときに、モチベーションとなるものは内的要因と外的要因の2種類あるとされています。
内的要因とは、特に見返りがなくてもその行動自体に楽しさややりがいを見いだすことが出来ることであり、「楽しいから学校に行く」、「仕事にやりがいを感じるから8時間勤務も苦ではない」というように行動そのものがモチベーションとなることを指します。
一方外的要因とは、見返りを求めるためや逆に自分に不利益が起こらないようにするために行動を起こすことであり、「怒られたくないから学校に行って勉強をする」、「お金が欲しいから週5日も会社に行く」などのように見返りがないとその行動を起こすには至りません。
エンハンシング効果は、簡単に言ってしまうと外的要因による動機によって内的要因の動機が高められることを言います。
例えば、怒られたくないから学校に行って勉強をしていた生徒がいるとします。
怒られなように頑張っていた勉強も出来るようになると嬉しく感じ、努力をした分だけ結果となることに楽しさを見出し、自主的に勉強を頑張るようになることもあるでしょう。
お金が欲しいから仕方なく会社に行っていた場合も、頑張った分だけ結果が出て、仕事をやり遂げた時の達成感や、働くことの充実感を感じ、働くことや仕事のスキルアップに夢中になってしまうこともあることでしょう。
これらのように元々行動以外の外的要因がモチベーションであったのが、結果として行動自体に楽しさやモチベーションを持つようになることが、エンハンシング効果の一例です。
エンハンシング効果は外的要因によって、行動自体に楽しさを見いだすことが出来るようになる心理効果とお話ししてきましたが、これとは逆の効果を持つアンダーマイニング効果というものがあります。
アンダーマイニング効果は、外的要因により行動自体が楽しくなくなってしまったり、やりがいを感じられなくなってしまうようになることです。
例えば学校で同級生に勉強を教えるのが好きだった人が、塾講師のアルバイトを始め、教えることでお金が得られる喜びを知ったとすると、これまでのようにタダで同級生に教えるのが勿体無く感じてしまうかもしれません。
このように行動のモチベーションが、行動自体から外的要因に変わってしまうことをアンダーマイニング効果と言います。
行動自体にモチベーションを感じるか、報酬や名声を目当てに頑張るかは人それぞれであり、どちらも正しいことと思います。
ただ、なんとなく生活のために会社に通っている人は、毎日8時間はある仕事にやりがいを持たせることで、毎日がもっと楽しくなると思いますよ。
私は今の業務委託の仕事は、頑張った分だけ結果が出て、そこにやりがいを感じているので、以前みたいに死んだように働いていた時と比べると楽しいですよ。