こんにちは。
8月からアマゾンプライムで、アンナチュラルなど日本の人気ドラマも配信されるようになりましたね。
アンナチュラルは毎回様々な役者さんを起用しており、ストーリーも合わさりとても引き込まれますが、中でもお笑い芸人の我が家坪倉さんを起用したはちみつケーキの回は号泣しながら視聴していました。
視聴中は罪を隠蔽しようとする大人たちに悔しい気持ちを感じていたのですが、終わった頃にはスッキリとした気分で余韻に浸っていました。
これは泣くことにより心の中のモヤモヤが解消されるカタルシス効果によるものだと思われます。
カタルシスという言葉はもともと古代ギリシャで使われていた医学用語であり、浄化や排便という意味で使われていました。
薬剤を用いて胃の中の悪いものを吐かせたり、下痢をおこして宿便を排泄させる行為を指していました。
これに転じて現代では、会社や学校での嫌なことや煩わしい人間関係などにより心に溜め込んだ不安や苦悩、怒りといったマイナスの感情を吐き出すことを挿します。
自分の感情を誰かに代弁してもらったり、自分で言葉にして吐き出したり、時にはSNSの鍵アカウントで思いの丈を吐露することで安心感が得られ、このことを心の浄化作用とも表現します。
つまり自身の気持ちを何らかの方法で吐露することが大切ということです。
カタルシス効果は自分の感情を吐き出すことで心がスッキリするとお伝えしてきましたが、ドラマを見て感動したり、失恋ソングを聞いて涙を流すことは、実際に感情を吐き出していないため、カタルシス効果とは関係のないように感じます。
しかし、ドラマや失恋ソングのセリフや歌詞は、自身の気持ちの代弁であると考えることもできます。
ドラマで悪役を懲らしめたいと思っている自身の感情を登場人物が代わりに行ってくれるので、その結果スッキリとすると考えられています。
失恋ソングも同様に自身の悲しい気持ちを歌手が歌ってくれるため、モヤモヤした気持ちがスッキリするのです。
また、ドラマや失恋ソングで感動した際に流れる涙には様々なストレス成分が含まれているため、これらのストレス成分が身体から排出されることにより、心が軽くなるのだと考えられています。
イライラした気持ちの時にサンドバッグを殴ったり、路上のゴミ箱を思い切り蹴飛ばしたら、さぞかしスッキリすると思いませんか。
確かに物に当たる行為は一時的にはスカッとするかもしれません。
しかし攻撃的な行為は、怒りの感情を低下させるどころか、逆に持続させてしまうことが研究により証明されています。
暴力的な行為はあまり効果がないため、イライラした時は人に話を聞いてもらったり、自分の好きなことをして過ごすのが、精神衛生上ベターであると考えられます。
逆にもしあなたが相談を持ちかけられた場合は、解決策を提案しようとせずに、ただじっと話に耳を傾け、傾聴してあげるようにしてください。
話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることが多く、逆に反論や改善策などを提示されると、ムッとして敵対意識が生まれてしまうこともありますので、ただ静かに相手の話を聞いてあげましょう。