初対面の人にはオープン・クエスチョンがいい理由
2020.8.1
初対面の人にはオープン・クエスチョンがいい理由

こんにちは。

以前訓練校に通っていた頃に、初対面の生徒同士でアイスブレイクを行う機会がありました。

アイスブレイクとは、初対面同士の人が互いに緊張してしまう状況を解消するために、簡単なゲームをして互いのことを知りつつ、緊張の緩和を目的としています。

ゲームの一環として、相手の情報を質問で引き出し、他の皆にどのような人なのかを教えてあげるというゲームを行いました。

しかし、相手のことを知るための質問として「好きなスポーツは?」、「休日は何しているの?」、「今ハマっているものは?」など回答の幅が比較的多いオープン・クエスチョンをしている傾向にありました。

しかし、回答の幅が大き過ぎるオープン・クエスチョンは、使い方を工夫しないと初対面の人は困ってしまうこともあります。

オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンとは

皆様は生活の中で様々な情報を他者から聞く機会があるかと思います。

例えば合コンなどで「◯◯くんの好きなことって何?」という質問は、相手が答える範囲に制約を設けず、自由に答えてもらうような質問の仕方であることからオープン・クエスチョンと呼ばれています。

合コンや上記のアイスブレイクのように、より相手の情報を引き出したい時に有効であると言われています。

一方家族の会話で「今日の夕飯はカレーでいい?」のように、こちらが答えを用意しそれについて「はい」か「いいえ」で答えてもらう質問の仕方をクローズド・クエスチョンと言います。

選択肢が「はい」か「いいえ」しかありませんので、相手の考えや事実を明確にしたい場面などに有効とされています。




初対面の相手に対するオープン・クエスチョンの配慮

初対面同士が集まる合コンやグループワークの時に活躍するオープン・クエスチョンは、一度にたくさんの情報を引き出すことが出来るので重宝されます。

しかし多過ぎる回答の幅は、初対面の相手にとって心理的負担が大きい場合もあります。

例えばよくある「◯◯くんは何が好き?」という質問は、ごはん?、スポーツ?、授業?、朝か夜か、夏か冬かなど回答の選択肢が膨大になります。

そのため相手の心理的負担を軽減してあげるために質問をする側は、主語を伝え回答を容易にしてあげたり、「私は◯◯が好きですがあなたはどう?」のようにクローズド・クエスチョンを織り交ぜるなどして、答えやすい工夫をしてあげるのがよいと思われます。

もちろん会ってから少し話を交わせば、次第に緊張も解けると思われるので、そのタイミングで本来のオープン・クエスチョンをしてより多くの情報を引き出すのもよいでしょう。

初対面は皆緊張するものですので、相手の立場になってやさしい気持ちで接してあげましょう。

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