こんにちは。
飲みの席などでお酒が入ると酒の勢いもあり、互いの身の上話や考えなどを知り合いと話す機会も増えることでしょう。
「〇〇くんのことかっこよくて好きなんだよね」、「〇〇くんかっこいいよね、私も△△くんのことが気になってるんだよね」のようなお互いの好きな人の話などは比較的多いのではないでしょうか。
このような自身についての話を出来る相手とは自然と親しい仲になり、友達、恋人としての関係が発展する傾向にあることを自己開示の法則と言います。
自己開示は、精神医学者のシドニー・M.ジュラードが提唱した、自分の考えや気持ち、身の上話などの個人的な情報を相手に伝えることで、相互理解を図ろうとするコミュニケーション手段の1つです。
自己開示の法則は、この自己開示を行える相手に好意や親近感を抱きやすくなるという心理傾向のことです。
人は本来、本能的に自分の弱点である個人情報は隠す傾向にありますが、自己開示をされると、「自分の弱点を見せてくれる程私のことを信頼してくれている」と考え、相手のことを好意的に捉えるようになります。
自己開示の法則が起こる要因として、自己開示の返報性というものが関係していると考えられています。
これは自分のことをさらけ出す自己開示と、してもらったことに対してお返しがしたくなるという返報性の原理が合わさったもので、自分が自己開示をしていくと、相手も自分のことを話してくれる様になるというものです。
自己開示の返報性で個人的な話をお互いに繰り返すことによって、関係性を深めていくことができるため、自己開示の返報性は人間関係を深めるためになくてはならないものであり、友人付き合い、ビジネス、恋愛など人との関係が大切な様々な場面で活用されています。
人間関係を深めるために自己開示は大切であるとお話ししてきましたが、とにかく自分のことを相手に話したらいいというわけではありません。
初めて高校で顔を合わせた人に対して「うちは母子家庭で、、」のような比較的重い話題はしないですよね。
自己開示は相手との関係性に合わせたレベルの内容が大切であるため、上記のような場合では、「◯◯中学出身なんだけど、君はどこの中学から来たの?」や、「◯◯部入ろうと思ってるんだけどあなたはどうする?」くらいのとりとめのない話題の方が相手も気軽に自己開示ができてよいでしょう。
相手との関係性や目的に合わせて自己開始が出来ると、良好な人間関係が築けてより過ごしやすくなると思われますので、自己開示の法則はしっかりと押さえておきましょう。