こんにちは。
一昔前は仲のいい者同士で同じものを身につけるペアルックというものが流行っておりましたが、現在ではいかがでしょう。
全く同じものを身につけずとも、似たようなものや色味を揃える双子コーデや、ワンポイントでお揃いのものを身につけるなど、お揃いのあり方は多様となっております。
このように仲良くなりたい人と同じものを身につけたり、真似をしたりする行為は、心理学ではミラーリングと呼ばれています。
ミラーリングは、相手のしぐさや言動、行動などを真似することにより、相手に好意や親近感を抱かせる心理効果のことです。
学生時代に仲のよいグループの人たちは、ギャル同士、真面目同士のようになんとなく似た者同士が集まっていたことはありませんでしたか。
人は無意識的にも意識的にも、自分と似ている人、または似たものに対して好意を抱きやすい傾向があるので、似た者同士で仲良くしていたのだと思われます。
またミラーリングは、何かをしてもらった時にお返しをしたいと感じる返報性の原理と似ている点もあり、しばしば一緒に扱われることもあります。
同じような人やものに対して好意を抱きやすい人の心理を用いて、恋愛にもミラーリングは利用されることがあります。
例えば、食事中に相手が食べ物を口に含んだら、自分も飲み物を含んだり、会話の中で相手がゆっくり話しているなら、自分もゆっくりと深く相槌を打つなどし、相手の些細な行動をさりげなく真似することで、相手に好意を持ってもらえる可能性も高まることでしょう。
ただし露骨に過度な真似をし過ぎたり、意識し過ぎてぎこちない動きになってしまったりすると、逆に相手に警戒心を抱かせることになってしまいますので、あまり意識をせず、自然な振る舞いを心がけるのがよいでしょう。
ミラーリングは恋愛だけでなくビジネスの場でも利用されることがあります。
例えば、商品を購入する場合に同じ商品を購入するのであれば、自分が気に入った人や信頼している人から買いたいと思いませんか。
そのため、商品の質も大切ですが、販売する人の人間性も大切と言えるでしょう。
お客様の信頼を得るためにもミラーリングは有効とされており、お客様が資料に目を落としたら、こちらも目を落として説明を続けたり、相手の意見に同調したりしお客様に安心感を与えることが大切だと考えられます。
人の持つ似た者を好む心理に沿ったテクニックのため、ビジネスでも恋愛でも応用が効きますので、ぜひ身につけておきたいですね。